DVD「ファウンダー」

 あのマクドナルドの「創業者」レイ・クロックの話。かなり有名なサクセスストーリーなので前から興味を持っていた。はじまりはマクドナルド兄弟の始めた新たなレストランビジネス。今でこそ当たり前だが、当時としてそのシステムは画期的だった。ウエイトレスを置かない、全てセルフサービス、お皿もナイフもフォークもなく、その辺で座って食べろ、あるいは家に持ち帰って食べれば? 

 最初の頃もちろん人々は面食らって拒絶反応を起こしたらしい。当時ドライブインレストランは駐車場に停めたクルマのもとにウェイトレスが注文を取りに行き、お客のもとに料理が運ばれ客は車の中で食べる。窓を開けたクルマのドアに挟むトレーなんかもあったんだね。ドライバーが下車することはない。現代の私から見ればそっちの方がいいようなw

 当時もそう思った人は少なくなく、マクドセルフシステムは「なんで客に運ばせるんだよ?!」とあまり受け入れられなかったようだ。でも、実際のところ旧来店の料理は、①提供が遅い、②ウェイトレスは愛想無し、③しかも注文を間違える!(この辺の様子は映画の中でさりげなく織り込まれている) マクドは車を降りる不便さと引き換えにそのあたりの問題解決になったんだろう。

 二人の始めたハンバーガーショップを世界的ファーストフードチェーンに引き上げたのが、最初ミルクセーキマシーンセールスマンだったレイ・クロック。ティム・バートン版バットマンのマイケル・キートンが彼の役をやっている。最初わからなかった。

 数々のエピソードはこの本あたりからも引かれているはずだ。
 『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』

 読んだのすっかり忘れていたが「ライバルが水の中で溺れていたらホースでその口に水を注ぎ込んでやる!」ってのはきっちり覚えている。まあ酷い男だよ。

 クロックの強引な手腕もさることながら、その他にも成功要因がないとその強引さが受け入れられないと思う。ハンバーガーの質がよかったのか? 価格? ハンバーガー一個15セント? 今なら150円くらいの感覚か? めちゃ安かったのかやや高めだがコスパがよいと思われていたのか、ちょっとイメージがわからないが。キッチンの分業サービスも画期的であったようだ。車作りのオートメーションやライン工程その辺が参考になったか。

 フランチャイズで拡大しようと迫るレイ・クロックに対して自分たちのブランド価値を保つため限られた店でやりたいと言い張るマクドナルド兄弟。よくある構図だ。どちらが正しいのか。心情的にはマクドナルド兄弟側になってしまう。だが結果的にレイ・クロックが勝ち残った。

*フランチャイズの問題。マクドナルド兄弟は、各店舗がレシピを手抜きしたり勝手にオリジナル商品を売り出したりするのは我慢ならんという。日本の例だと「餃子の王将」は店主の自主性を重んじて、それを大目に見ているという噂があり、成功しているという。どっちがいいんだろ。「餃子の王将」は数少ない成功例なのだろうか。


 映画の題名「ファウンダー」は「誰が創業者なのか?」という問いかけだろう。レイクロックはずるい、泥棒だ、マクドナルド兄弟に決まっているじゃないか! それもそうだがあの兄弟だけの力では今日私たちの知るマクドナルドはなかっただろう。果たしてそれがよかったのかどうかは誰にもわからない。

 そういえばオタクなウォズニアックが考えたパーソナルなコンピューターを強引な手法で世界に広めたスティーブ・ジョブズという Apple の話なんかとも似てる。世の中そういうもんなんだな。

 あるいは最近の Google Map におけるゼンリン(日本の地図データの提供元)と Google の関係を思い出す。ゼンリンがすごいのはわかるが Google なしで生きていけたのかどうか…。今回の契約解除(?)はまた別の事情が二社にあったのかもしれないが。そもそも Google だって最初は Yahoo の下請け検索エンジンだったのがいつの間にか立場が逆転したのだ。まさに諸行無常である。(でも数週間立って、グーグルマップへの文句もあっという間に消えちゃったね…)













ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック