浮世絵最強列伝 日本橋高島屋

画像


 (訪問日1/18)急遽参戦会期終了に滑り込み。しかしどんなネーミングだよ。 (東京での展示は終わってしまいましたが大阪の高島屋でまだやるみたい)

 北斎はもうさんざ見てきたのでいまさら新しい体験はないだろうと思っていたら、大発見があった。

 入場して右手、なぜか壁に向かって途中までの階段がある。トマソンというやつのはずだが、その壁に北斎の「富嶽三十六景 日本橋」が拡大コピーされて展示してある。

 小さな絵を拡大してポスターとして張り出すのは普通に見るが、主に外部の看板としてで、中に飾られるのは少ないかな。その階段の下、そばによってみると日本橋の上から見ているようだ。高速道路がないのが不思議なくらい(江戸時代にねーよ)

 階段の両端は人ひとり入れるくらいのスペースがあった。せっかくなので右手の奥に入って右端から絵を見た。するとあら不思議、さっきまでと風景が様変わりした!

 ご承知のように北斎は当時まだ珍しかった南蛮渡来の遠近法を積極的に自分の絵に取り入れていた。現代の我々の目から見れば正直なんか製図画の教科書そのまんまみたいな遊びのない初心者マーク感はある。

 だがそのせいだろうか、大画面に拡大された日本橋を右から眺めると、ちょうどだまし絵のように立体感が増した。右に広がる川幅が狭くなり左とのバランスが変わる。それに連れて川の両脇に並ぶ倉(?)が立ち上がり、お城を経由してかなたの富士山までの消失点が現れる(この効果は左端から見るとなくなってしまう)。

 江戸の頃、浮世絵は手にとって鑑賞されたもの。まさか北斎は人々がこうして右に傾け左に傾けして3Dテレビのように愉しむことを想定していたのだろうか。稚拙に見える正直すぎる遠近法も計算の内だったのか? 例によってトンデモ理論だが、新たな発見にワクワクしてしまった(個人の感想です)。

 その他にも、これは初めて見るぞという作品も少なからず。大阪でもおなじものが見られるのかよくわからないが、機会があれば是非に。











日本橋高島屋コンシェルジュの最高のおもてなし
光文社
敷田 正法


Amazonアソシエイト


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック