ロシア絵画の至宝展 夢、希望、愛 -アイヴァゾフスキーからレーピンまで(東京富士美術館)

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 ここ、京王パスポートカード割引があったのか知らなかった! なんと300円引きとは太っ腹だな。百草園や府中市美術館ではここまでの値引きはなかったはず。(11/11訪問)

 チャイコフスキーとかクラシック音楽やドストエフスキーを筆頭に文学などと比べ、正直ロシアの画家ってそれほど日本人に馴染みがない気がする。シャガールくらい?(年のため調べたら「ロシア出身のフランスの画家」となっているな) レーピンもいるけどちょっとマニアックか。でもここに集まったのなかなかすごかったぞ。

 まずは所蔵品展。ほとんどは撮影可能だし、スマホで解説も聞ける。以下の作品も同美術館のHPで解説は読める。

《ヴィットリア・コロンナの肖像》16世紀
Ideal Portrait of a Lady
バッキアッカ(フランチェスコ・ウベルティーニ)

 おねえさまの横顔肖像画。なんでおっぱい丸出しなんだろう。と思ったらシースルーの前掛けがかかってた。ああよかったこれならセーフ(なのか?)

《アブドロミノに奪った王冠を返還するアレクサンドロス大王》1615-17年頃
Alexander the Great Restoring the Throne Usurped from Abdolomino
ベルナルド・ストロッツィ

 まっちろで頬とアゴが赤い人物画はシャガールを思い出したり。寒いロシア典型的な顔なのかも。と思ったらイタリアの画家じゃないかよ。

《犬を抱く少女》1630年代後半
A Little Girl with a Puppy in Her Arms
ホーファールト・フリンク

 この子も青い顔にピンクのほっぺ。もうヨーロッパ人の特徴なんだな。

《古代ローマのスタジオ》1874年
A Roman Studio
ローレンス・アルマ=タデマ

 画家の描いた絵を品評する当時のローマの批評家たちの絵(じいちゃんルーペなんか持ってる)。まるでメタフィクション。こんなテーマ初めて見たかも。絵は額ではなく観音扉付きの箱の中に入ってる。桐箱?

《横顔をみせる少女》1880年頃
Girl’s Head Turned Left
 おおクリムトの若き日の作品か。胸元のネックレスの真珠と瞳の輝き。瞳の光点を例の双眼鏡で覗いてみたら逆Q文字みたいになってた。


 で、メインエベントのロシア絵画。いやはやどれもこれも透き通るように美しい。スケールもでかいことおそロシア…。

《モスクワのスパスキー門》1854年
カルル・ヴィリゲリム・ラーブス

 「スパスキー門は、クレムリン宮殿への入り口を守る塔です」とのこと。月明かりに映えまるでホグワーツ城。妖しい、でも美しい。
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《第九の怒濤》1850年
イワン・アイヴァゾフスキー

 荒れ狂う光る海で今にも転覆しそうに揺られる小舟。絵の構想スケールがでかいだけでなくサイズもでかい。いっしょに遭難してる気分になるそうなんです。陽の光を乱反射する海の水や波のあのとてつもなく美しい表現はどう身に付けるのか。


《サトコ》1876年
イリヤ・レーピン

 これまたどうしたらこんな画想が浮かぶのかレーピンさん。日本の女子名とはまったく関係なく、ロシアの伝承叙事詩をもとにした絵らしい。ちょっと浦島太郎に似てるかな。 ロシアのミュージシャン兼お金持ち商人が巻き込まれた海の中で理想の嫁さんを選ぶというそんな話らしい。幻想的なのにリアリティーのある描写。ぞろぞろと列をなして押し寄せる海のきれいどころたちのファッションがどれも独特でバラエティに富んで描き分けられている。 ONE PIECE の魚人島みたいだ。で、いちばんフツーのロシア女子を選ぶってのがまたロシア愛に溢れているハラショー。

 ああそうか、この夢の中のような一種ラリった(変なクスリでラリったことないけど)気分になるのはドストエフスキーの小説でよく味わった感覚だ。それと同じ効果が絵画でもなされているのかも。やはりおそロシア。













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