少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS ミュシャ展(国立新美術館)

<<   作成日時 : 2017/05/05 17:34   >>

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 スラヴ叙事詩ったって、わたしゃスラヴ民族がなんなのかもよくわかっていない。本邦初公開の幻の大作が日本に!とか煽られたってそんなに興味は惹かれなかった。でも聞くところによると連日大入りらしい。公式ツイッターで「入場待ち時間何十分」とか毎日アナウンスされている。

 そんならまあどんなもんかと物見遊山でGWの夜間開館の日曜日(4/30)に行ってきた。昼間は大混雑でも翌日はいちおう平日月曜なので夜になれば人も引くだろうとの予想である。 まんまと目論みは当たり、快適に鑑賞してくることができた。

 スラヴ叙事詩。スラヴ民族の歴史が巨大な連作画で語られる絵巻物語。噂通り現物はとてつもなくデカイ。圧倒される。 多分こんなでかい絵をこれまで見たこともなかった日本人も多いだろうな。 私は大塚国際美術館でフランスの名画の原寸大を体験してきたからこういうのもあるのは予備知識として免疫を持っていた(本物見て自慢しろよ?)。そういえば 青森美術館でシャガールので〜〜っかいタペストリーも見たしね。

 大原美術館にあったあのベルギー人幻想画家の大作レオン・フレデリック《万有は死に帰す。されど神の愛は万有をして蘇しめん》にも似てる…かなと思ったけど、念のため確認したらぜんぜん違うわいw。


 しかしま あ、これらはどうやって持ってきたんだ? 飛行機に乗るのかな(陸路もどうしたんだ?)。タペストリーは巻けるかもしれないけどこいつはどうなんだ? またよくこの会場にも入ったな。普通の美術館じゃムリだろう。国立新美術館は、最初からこの絵クラスの大きさの作品が飾れるように部屋の高さが設計されてたのだろうか(それは大いにあり得るね)。

 独特の浮遊感。色の塗り方はドニっぽい感じもあるかな。自然な配色にしているけど。会場は薄暗く、大半の「叙事詩」も薄暗い作風が多いのに、中に画面がバックライトでもあるように妙に明るいものがある。ライティングの技かなとも思ったが、そうでもなさそうだ。なにか反射に優れた画材でも使っているのだろうか。制作手段はテンペラと油彩と書いてある。あんまり関係なさそうだが。


《原故郷のスラヴ民族》1912年 テンペラ、油彩/カンヴァス 610×810cm
 ポスターにもなり、最初に飾られるやっぱりこれが白眉だろう。侵略者との戦いを避け、物陰に隠れるスラヴの男女。阿修羅みたいに闘神と平和の神を従えた三つの頭を持つ(ようにも見える)スラヴの司祭がそれを見守る。

 特徴的なのは、(この絵に限らず)真正面を向く人物が前を見据えても、鑑賞者である我々を見ているわけではなくその背後を望んでいるかのように見えること。この絵の場合二人は一周回ってまったく見当違いの場所、画面上は右後方にいる神様たちを見ているかのようだ。祈りの視線かな。

 二人の足元には鎌がある。わたし的には鎌は死神の象徴と即連想してしまうが、ソ連の国旗にもなっているように農民や労働者のシンボルかな。無造作に置かれていたように記憶していたが、画像をググって確認したら男の方が握りしめていた。となるとある種の「覚悟」も伝わってくるのだが。


 この展覧会、一部撮影可能コーナーがある。これも人気の一因だろう。撮影オッケーになっている作品は誰がどんな基準で選んだんだろうね。


画像
 デカすぎて真正面からカメラを構えることが出来ないのでどうしたって歪んでしまう。また画像ソフトで修正してみた。


画像



 あるいは部分拡大なども。
画像



画像



 会場でミュシャの生涯を簡単にまとめたビデオを見る。スラブ叙事詩は、ミュシャ畢生の作だったが、完成直後のプラハでの反応は「は?あんたいまさらなにやってんの?」だったそうな。

 当時時代の先端はピカソら新たな抽象的表現のアヴァンギャルドで、ミュシャの重厚壮大で伝統的な作風は古臭さ…┐(´д`)┌ヤレヤレ 以外のなにものでもなく、その後も70年以上あまり顧みられることもあまりなかったらしい 。


 スラヴ叙事詩以外にもミュシャの作品がいくつか。っていうかこっちがむしろよく知られているミュシャ作品のようだ。ミュシャ様式? これオシャレでいいじゃん。商業ポスターぽいってか、装飾色が強いあたりは、ナビ派やクリムトら世紀末ウィーンっぽい雰囲気もある。そもそもアール・ヌーヴォーの画家として世の中では通ってるそうだし。

 確かに、あの一連のリトグラフのおねえさんたちのアールヌーボー装飾ポスターがミュシャさんの最も良い作品ではないのかな…。











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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ミュシャの大きい作品はキャンバスを巻いて持って来たらしいです。友達がNHK特番で展示の様子を見たそうで。
その友達は今週末にミュシャとバベルの塔を見るのに東京に行くと言っていたので、バベルの塔は双眼鏡持って行けとアドバイスしときました(^^;;
Sphere
2017/05/12 07:35
>Sphereさん


へ〜、巻いた時に絵の具がパラパラ落ちないんですかね? まあ油絵はそうやって運ぶものみたいだけど。


バベルの塔展、双眼鏡は必須ですが、近くが見えないのもよくあるので、その手のものがなかったら、私の愛用してる新兵器
PENTAX 双眼鏡 PAPILIOII6.5×21 ポロプリズム 6.5倍 有効径21mm 62001
を超オススメしといて下さい! 出費はするけど、威力もスゴイです。


会期終了間際なんで混むだろうなあ…
少佐
2017/05/12 18:20
ありがとうございます。友達はもう出発したみたいなので今回は間に合いません(^^;; Amazonのレビュー見たら、美術館のお供にという推薦多数ですね〜。双眼鏡持ってないので自分が買うときのためにメモしときました…
Sphere
2017/05/12 22:45

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