少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS 六本木アートカレッジ VR Visionaly Talk 「新フェルメール論!?〜名画誕生のアルゴリ

<<   作成日時 : 2016/12/30 13:46   >>

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 *タイトルが長すぎてまたカットされてしまった。なんだよアルゴリってw。フルタイトルは:
六本木アートカレッジ VR Visionaly Talk 「新フェルメール論!?〜名画誕生のアルゴリズムに迫る〜」


 Twitterで情報を知る。日本におけるフェルメール研究の第一人者、小林頼子先生がナマで見れるとあって、(ちょっとお高い入場料だったが)即申し込んでギーロッポンヒルズへ。

 東京の摩天楼六本木ヒルズ49F。会場外では ViewPoint なるポリゴンソフトが展示されていた。「牛乳を注ぐ女」の三次元化映像。現物の絵からはうかがい知れないミルクを注ぐ女性の背中とか天井とか360°でゲームのように自分でくるくる回せる。見えないところはチラッとでも見えてる部分から時代考証を経て想像して再現したらしい。これには小林先生もかなり関与していたんだろう。冒頭で「凸版印刷とのフェルメール絡みのお仕事もしてます」と曰わってたので。最初ピンとこなかったが、このソフトの紹介が本来の趣旨だったのかな?

 一番違和感を覚えたのはあのテーブル。そもそも変な形なんだけど、あれは長方形のものを見栄えが良いようにフェルメールがデフォルメして変形させた、という説を聞いてた気がする。しかし小林先生の解釈では八角形を半分に切ったて壁に寄せて使うテーブルが当時のデルフトにはあったということなのだろうか。


 さて定刻を過ぎ、いよいよ小林頼子先生、お着物でご登場だわ。写真家の鈴木理策氏との対談というスタイルである。

 初っ端は小林先生のフェルメール講義。さすが学者さんだなあ。スラスラ情報が出てくる。

・17世紀オランダでは(日本と貿易してた)日本の着物が人気だった。「天文学者」でもドテラ着てたしね。その辺意識してのお着物でのご登場だったとのこと(?)

・天文学者のモデルはフェルメールの同時代ではなく、ちょっと昔の人、という設定みたい。やっぱりフェルメールの作る世界は現実からビミョウにずれてるんだよね。

・フェルメールはグローバルだった。多元化したものの見方。自由にものが考えられる時代だったはず。それは時代背景もあった。当時のフランドル地方は王侯貴族不在、プロテスタントの信仰、かつては定番だった神話・宗教画の注文がなくなっていった。

<ここでCM>
『グローバル時代の夜明け』(共著:晃洋書房・近刊!)

・そこで豊かな市民社会の形成から新ジャンルの展開が起こる(風景画、風俗画) 買うのは新興富裕市民。豊かな暮らしの写実的表現を求めた。

・画家・マーケットが人文主義の伝統から解放を促した。物語、神話の裏打ちがない絵画作品。「牛乳を注ぐ女」みたいなフツーの女のフツーの日常が絵になるなんて!

・だが、世の儚さよ。オランダの経済的下降とともに退廃的な画風にフェルメールも晩年退行していった?

・途中、小林先生作成の作品と生涯を組み合わせた「フェルメールクロノジー」が紹介される。(小林先生は「聖プラクセディス」はフェルメールの真作じゃないと睨んでるみたいね)
フェルメールは早世(1632-1675)。実制作期間は21年と考えられている。

・晩年は方向転換を試みていたんじゃないかというご意見。志半ばで亡くなってしまった。生きながらえていたら一体どんな作品を残していたのか気になるところ。


<フェルメールの特徴>
 1. 同じ型の繰り返し(それがウケて売れたからだろう)
 2. 仔細な観察 光の反射 光への関心 カメラオブスクラ使ってますけど
   それがなにか??!(当時の画家みんな使ってましたし!なんでそんな
   に突っ込まれなきゃいけないの?!)
 3. 考え抜かれた構図構成 幾何学、トリミングとクローズアップ効果

・真珠の首飾りの女は、真珠じゃないんじゃないか? デカすぎる 真鍮(ガラス?)じゃね?
←「青いターバンの女」と呼ばれていた時期もあったんじゃないかな? 真珠の〜と呼ばれだしたのは最近? 宝石業界の陰謀??w(以降←は私のツッコミである)

・牛乳女には、注ぐ手の上にあなぽこが空いてる。透視法のため(消失点にピンを打ってそこから糸で線を引いた?)。よく見ると肉眼でわかるよ。

・フェルメールは消失点をテーマのポイントに置いてる

・引き算 最初に描き込んだものをサクサクカットしている 静謐さの演出

・(対談者であるカメラマン鈴木氏の質問受けて)当時、絵一枚は二百万円くらいかな。計算するとフェルメールの年収は700万くらい?(小林先生推理) マスオさん状態(嫁さんの家に住んでた)だったし、パトロンいたし、これでもなんとかなってた

・フェルメールは(同時代の人々を描くような)肖像画は描かなかったんじゃないかな? それっぽい絵を見つけられない


●以下は写真家 鈴木理策氏より (作品をいくつか映写していただいたが大胆な前ボケをよく使う人だね)

<写真の表現性>
「切り取る」
 1. シャッター/フレーミング
(タイミング) Ex. HCブレッソン「サン・ラザール駅裏」水面スレスレに付きそうな瞬間の足元を捉えた写真
 2. フォーカスの位置
 3. 光の効果 明暗くっきり

・写真は二回フィルターが掛かる(撮った時と現像した時に後から気付くこと)

・写真は複数の作品を連続して見せることでまた独特の効果を与える事が出来るのが絵画と違うところかな。
←映像作家の工夫とどう違うのかな。モンタージュってそでない?

・セザンヌの描いたサントヴィクトワール山を撮りに行ってる
←こんなの初めて見たよ。セザンヌは実際にあの山に登った上で描いたのかな?(そうではなさそうだけど)

・その成果は「Risaku Suzuki Atelier of Cezanne /Anglais」として出版されている。
←これいいな。でもプレミア付いた古書でしか入手できなさそう


☆写真から絵画へのアプローチ
(対談者である小林先生の質問受けて…だったかな)写真のサイズって(展示用のパネルにする時)、あんま考えてない人が多いかなという答え。


その後はお二人の放談っぽくなった

・(小林先生)真珠女はトローニー絵 習作で作られることが多い。でもレンブラントのはよく売れた
←あたしゃトルソーと混同してた。トルソーとは「頭や手足のない胴体だけの彫像」というものらしい。絵じゃないんだ)

・(小林先生)「牛乳を注ぐ女」の牛乳は、ホントはあの角度だと注げないはずなのよね。注ぎ終わったあとの絵と(むりやり)解釈してるのよん

・(小林先生)フェルメールは絵の具のもこもこに光が当たる角度も計算して描いてたんじゃないかな。初期はそうだが、晩年はフラット・スムースになってる(マーケットの嗜好が変わった)

・(鈴木理策氏)「鏡を見ているモデルさんをマジックミラーで隠し撮りする個展をやるよ!」
←カメラマンとの対話でない(シノヤマやアラーキーとは違う)ポートレートってことだな。これはいまだかつてないんじゃないか。( ゚д゚)ハッ! 盗撮か?!


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TOPPAN PRINTING CO.,LTD.「ViewPaint フェルメール《牛乳を注ぐ女》」
https://appsto.re/jp/_tvAgb.i












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