少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS クラーナハ展―500年後の誘惑(国立西洋美術館)

<<   作成日時 : 2016/12/31 23:53   >>

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 今年最後の大物企画だったのかな? しかしポスターなどで見かける裸婦像みてもそれほど興味はわかなかった。毎度のことながら古けりゃいいってもんじゃないしね。でも美術ブロガーに妙に評判が良いためせっかくなのでラスコーのついでに寄ってみた。(ちなみにこの日も新兵器持参である)





ルカス・クラーナハ(父)
《ルクレティア》 1532年
 ローマ史実を題材にした「ルクレティア」には何バージョンもあって、たぶんこの1532年のが最終だと思うのだが。黒一色背景でヌードを際立たせるのはモダンな技だな。でもこれは試行錯誤の末の着地点らしい。
 針みたいな剣で胸の下を今まさに突き刺さんとしている瞬間を描く。刃先を向けた柔肌からチョロっと血が出てるのが双眼鏡から確認出来た。これネットの画像や現物見てもなかなかわからないんじゃないかな。持ってきたかいがあったというものだ。
 ルクレティアはローマ時代貞節を守るために自害した美女。由来を読んでも別に真っ裸になる必要性はないようだが…。Wikiで他の画家の作品を見てもちゃんと服着てるし…。

《正義の寓意(ユスティティア)》 1537年
 ポスターで見ていた間は、最初おまたの上の下腹部をぶっとい針で串刺しにしてるのかと思ってた(だってそう見えるんだもん)。痛そう〜これはなんかの修行なのか罰則なのか? …って、よくよく見たら剣の柄と天秤のバランス棒が斜めに直線で並んでただけだった(確信犯?) 剣は正義で天秤は審判かな?
 双眼鏡で覗いてみたら目の中の描写が緻密だこと。瞳孔と虹彩が宝石のよう。で、これ個人蔵ってのもすごいな。

《ホロフェルネスの首を持つユディト》1530年頃
 これも瞳はもちろん下の睫毛まできっちり描き込んでる。クラーナハさん、ぜったいおねえちゃん好きだな。

《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》 1530年代
 ユディトと似たようなモチーフ。ヨーロッパの人はほんと首チョンパがお好きなようだ。お皿におっさんの生首。下手人であるサロメねえさんの薄く開いた口の間からチロっと舌が見えた。さあ召し上がれ?


パブロ・ピカソ
《ダヴィデとバテシバ(クラーナハにならって)》 1947-49年
 クラーナハは後世の様々な画家にインスピレーションを与えてきたらしい。ピカソもオマージュ作品作ってたのか。どっかで見たかもと思ったら町田市立国際版画美術館所蔵品か(ブログ記事にはしていないが一度行ったことがある)。あそこでクラーナハのパロディだよって解説書かれてたのかな覚えてないな。しかしあの閻魔大王にしか見えないダヴィデ王は強く印象に残っていた。
 面白いのはピカソの版画はクラーナハの原画と左右が反転してる。これは本来の版画家ではないピカソが素直に見たまんまに模写した下絵を描いてリソグラフにしたからこうなったということかな。


 うーん、今年もピカソのじじいに持って行かれてしまった感じだな…。













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