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zoom RSS 『ユニクロ帝国の光と影』(横田 増生)

<<   作成日時 : 2011/10/24 22:35   >>

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 セブンイレブンといい、トヨタといい、Amazonといい、調子のいい会社はなんかしら難癖付けられるものだ。店長(=中間管理職)の仕事が激務なんて、他の業界にだって(もっと薄給で)いくらでもある。アルバイトの劣悪環境? 近所のスーパーで数時間立ちんぼで一日買い物詰めとレジ打ち(今はバーコードになったからまだマシだけど)するパートさんの苦労とどう違うのか。残念ながらスーパーのオバチャンの苦労をいかに精緻にレポートしても誰にも読まれない。セブンやユニクロだから本になるのだという事は頭に入れておいた方がいい。

 柳井氏自身の人格や親兄弟のことなんてほとんど興味はない。知りたいのは高利益収入の秘密。未だにユニクロはデフレの文脈で語られることが多いが、超高収益企業なのだ。決して薄利多売ではない。妬みよりも先にこの事例から学ぼうという目的でこうしたレポートは読みたい。

 別にこの本がでたらめとか悪意に満ちているといいたいのではない。柳井氏への突撃インタビュー、ユニクロがひた隠しにした(もちろん企業秘密という意味だが)中国協力工場への取材旅行、かなりの労作である。もともとこの著者はアマゾンの本を出すときは配送センターでバイトをしたという肉体派w。




 やはり品質の良さとSPA業態の成功と厳しい従業員教育がユニクロの秘密の全てだろう。一昔前のイメージが抜けない方には「品質の良さ」と聞いて「?」が浮かぶかも知れないが、私がユニクロを買うのは安さではない(それもあるけどさ)。着た上での心地よさ機能性でリピートしている。そもそも生地は世界の東レさんが出しているのだ。裏地のマークでそれを確認して以来、ユニクロへの信頼は揺るぎないものになっている(ってまあ下着や部屋着のフリースばっかりしか買ってないのだけどw)。

 年収一千万円もらえる店長なんて探し出せなかったぞ、と著者は書いているが、洋服屋の店長さんで700万程度の年収でも(業界よく知らないけど)それほど低賃金とは思えない。ほとんどの方はひとつの城を任されて、それなりに充実感を持って戦っておられると思う。


 あと、素朴にふと思うのは、こうした企業分析本ではワンマン社長の後継者問題をなぜかくも気にするのか。ホリエモンも確かそんなことをツイッターで言っていた(ホリエモンらしいけどね)。あなたがユニクロの従業員で、定年になるまでに潰れて欲しくないとかならわかるが。カリスマ経営者なんて育てようと思って育てられるものじゃないだろう。

 社会的責任とかいうけど、ひとつの企業を未来永劫延々生きながらえさせるのがCSRなんだろうか。そりゃ急に潰れたら各方面に迷惑だろうけど、使命を果たした自然死だったら別にいいんじゃないかな。代わりにまた新しい企業が生まれてくればいい訳だし。

 初代で潰れたら潰れたでいいじゃないか。次々と執行役員が会社を去っていく(追い出される?)スタイルも、日本大企業によくある誰も責任を取らないなあなあの役員組織(今話題の某光学メーカーがいい例だよね?)に比べたら実に透明で潔い(?)。事実上ユニクロ=柳井氏であるなら、業績が落ちても柳井氏自身が経営を続けるのが責任のとり方という考えも一応筋が通っている。








ユニクロ帝国の光と影
文藝春秋
横田 増生


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