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『イビチャ・オシムの真実』(ゲラルト・エンツィガー トム・ホーファー)

 トルシエにしろジーコにしろ、4年間の代表監督の苦難は要するに日本文化との戦いだったのかも知れない。そしてイビチャ・オシムもまた最大の難敵に挑戦を始めた。  この本は『オシムの言葉』でもたびたび引用された、オーストリアで出版されたオシム監督の伝記。時間がなく、後半の日本について語られた部分のみ読んだ(前半はユーゴ時代の話であまり日…
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『若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来』(城 繁幸)

 私が仕事をしていて一番充実感があったのはレストランのアルバイト時代だった。自分の能力が上がっていく実感、それを認めてもらえる満足感、仲間との一体感もあった。ところがいまじゃどうだい。やっぱやらされ感が強いんだろうか。もらってる給金はバイト時代と比較にならないが(うまいこと潜り込めてほんとによかったけど)、未だに自分の力で金稼いでる気が…
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『シリウスの道』 (藤原 伊織)

 就職活動を始めた頃、ほんとは広告代理店に入りたかったんだよね。CMプランナーとかかっこいいじゃん。それがどうしてしがないパラサイトサラリーマンになってしまったんだろう(遠い目)。  史上初乱歩賞と直木賞を同時受賞した『テロリストのパラソル』以来、藤原伊織はけっこう好きな作家の一人。これは『蚊トンボ白鬚の冒険』に続く最新長編。広告…
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『いつも、ふたりで ばーさんがじーさんに作る食卓』(岡西 克明 / 松子)

 「ばーさんがじーさんに作る食卓」という、「低カロリー、ヘルシーでもおいしい料理」をテーマにした人気ブログがあります。初めてここを訪れたときはその写真の美しさに思わず息をのみました。私みたいなインチキじゃないホンモノですね。このたびこのブログが本になりました!  京都在住のじーさんばーさんと名乗ってる割には、紹介されてる料理は結構…
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The Giver (Lois Lowry)

 あなたは「選ばれた人」なのですよ、とある日突然お告げが下る。当たり前に思ってきたそれまでの世界がやがて崩壊しその本当の姿を現し始める。自分がこの世に一つの特別な存在と知ることは、ある意味頼るもののない孤独の始まりでもある。これから見知らぬ世界に一人で歩き出さねばならない不安。「ハリー・ポッター」を例に出すまでもなく、昔からある少年少女…
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『20世紀音楽』(宮下 誠)

 わけわからん。ほとんどの人が「20世紀(現代)音楽」を聞いたときに口にすること。私はトーマス・マンやグレン・グールドが好きだからシェーンベルクやヒンデミット(この本ではヒンデミート)なんかはちょこっと聴いたことはあるのだけど、何の印象も残っていない。ほとんど念仏音楽と思われている20世紀音楽についてのカタログガイドのようなこの本を読み…
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『グーグル―Google』(佐々木 俊尚)

 Google や Web.2.0 に関しこれまでいくつか関連図書を読んできたが、「本の書き方」としてはこれが一番出来がよかった。最近はほんと誰でも気軽に本出すし、特にシステム系の本は本来文筆家ではないエンジニアの人が書くから余計に瑕疵が目立つ。その点、この佐々木氏は新聞記者歴などもあるベテランジャーナリスト。話のフローが実になめらか。…
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『贈る物語』

 電車のつり革広告で気づいたが、『贈る物語』が文庫化された。2002年に人気作家の宮部みゆき、瀬名秀明、綾辻行人がそれぞれ「本を読まなくなった世代に物語の面白さを伝えたい」と自分の好きな名作短編を選んで編んだアンソロジー3冊。それほど話題にならなかったけど、どれも面白くて私はたいそう楽しめました。平山夢明を知ったのもこのシリーズのおかげ…
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『ドイツ病に学べ』 (熊谷 徹)

 白状すると私はドイツマニアだ。大学の第二外国語ではドイツ語を学んでいた。Ich liebe dich! 好きな音楽家は3B、いわゆるバッハ、ベートーベン、ブラームス。好きな作家はトーマス・マン、好きな科学者はアインシュタイン、嫌いな軍人はヒットラー、そしてクルマはベンツにしか乗らない(これはウソ)。ワールドカップでも日本の次に応援して…
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『半井小絵のお天気彩時記』 (半井 小絵)

 白状すると私はテレビのお天気お姉さんフリークだ。どういう訳か下手なアイドル歌手よりも好感が持てる方が少なくない。男性に媚びを売るでもなく、しっかり仕事してますみたいな態度が余計におじさんのハートをがっちりゲットするのだろうか?(だからバンキシャ!の菊川怜はキライだよ)。一つ困るのはお姉さんに見とれてしまい肝心の明日の天気をいつもさっぱ…
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『グーグル・アマゾン化する社会』(森 健)

 グーグルとアマゾン、いわばネット界の盆と正月である。両者を題名に並べただけである程度の読者は獲得したも同じ。それにまんまと引っかかり、すぐ飛びついたバカの一人が私だ。おっとっと、大丈夫、いい本でしたよ。  アマゾンヘヴィユーザーを自負する私が最近気づくこと。日本のAmazonは変更がおびただしい。ことあるごとに画面や付随機能が改…
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『ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家』

 たびたび紹介しているが、身近にリストラされた知人がいる。その悲惨な状況を哀れに思い、時折金の工面をしてやったり、また彼がまず一生自分では行けないであろうゴージャスな高級レストランに連れて行ったりしている。  遠慮無しに好き放題飲み食いした後、会計の段になると決まって彼は急に申し訳なさそうな作り笑顔をし、いやいつもいつも悪いからと…
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『実学』(稲盛 和夫)

 簿記とか財務分析とか会社に入ってちょっと勉強させられた。感動した。この世にこんな面白くない学問があるのかと身も震える程だった。何が腹立つって、例えば仕分け科目なんて客観性より「解釈」が物をいう世界じゃないか。ご都合主義の固まり。いかに黒を白というか帳尻合わせにこだわる技術。数学や科学とはほど遠い世界。そんな気がしてならなかった。でもそ…
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Amazon オリジナル ブックカバー

 何を思ったか Amazon が「オリジナルグッズ」のラインナップを始めました。ロゴ入りのトートバッグ、マグカップ、卓上カレンダー、そしてブックカバー(3サイズ)。ヘビーユーザーとしては黙っていられません。黒のマグはただいま品切れ中ですが、ブックカバーを取り寄せてみました。  本を読むときブックカバーを掛けるのは日本人特有みたいで…
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神田古本まつり2006

 神田神保町の古本街は(ちっとも近所じゃないのに)中学生の頃から通い慣れたところ。濃い街だが、秋葉原のように妙な変貌はしていないのでいつ来ても安心する。いいかおまいら、本は音も鳴らなきゃ動画も出ない。でもな、あの紙に付いたシミを解読するだけでいつでも自分一人の世界にトリップできるんだ。古本屋に入った時にするあのカビ臭い匂い、それさえあり…
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Memoirs of a geisha (Arthur Golden)

 ブログの題名を少しいじってみました。っていうか英語の副題を付けてみたわけで。少し貫禄が出てきたでしょうか(笑)? Major と聞くとなんか大佐っぽいんだけどどの辞書を引いても少佐=Major と出てるのでこれで行きます! もちろんあの映画にもなった『さゆり(SAYURI)』のもじりです。随分前から名前は知っていたけど映画は未見。原作…
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『すべては一杯のコーヒーから』(松田 公太)

緑茶最大手伊藤園、タリーズを傘下に 株式36%取得へ  先日帰宅してネットのニュースを開いたら飛び込んできたニュース。TULLY'Sってそういえば最近元気ないなと思っていた。私はラッシュを避けるためいつも朝早く出て、会社の近くで朝食を取る。一カ所だと飽きるのであちこちローテーションする。近所にはスタバ、ドトール、エクセルシオールカ…
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『日本沈没 第二部』(小松 左京+谷 甲州)

 30年ぶりに書かれた「第二部」。だが残念ながら前作の足元にも及ばない。これが小松左京氏の構想通りのものだったら、半世紀近くお蔵入りされていたのも無理もない。売れる自信がなかったから書かなかったんじゃないか。小松氏の年齢的な問題から「共作」の形を取ったそうだが、偉大な古典の続編ということで、谷甲州氏は何かいても文句言われるだけなのに、よ…
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『今日、ホームレスになった』(増田 明利)

 身近にそういう人がいる関係上とても気になる、リストラされた人たちのその後。駅や公園にたむろするホームレス達。昨日まで我々と何ら変わらない普通の生活をしていたのに、今日から路上生活者にならざるを得なかった人たちそれぞれの事情。  自分から「こんな会社辞めてやる!」と啖呵を切って出て行ったのはよいけれど、あまりに甘すぎた先の見通し。…
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『Google誕生』(デビッド・ヴァイス、マーク・マルシード)

 現在恐らく世界で一番注目されている企業、Google。この本はワシントンポストの記者がその誕生から巨大企業へと成長する過程を生き生きと追ったドキュメンタリー。抜群の知能を持つ二人の大学生が始めた検索システムはついに世界を席巻する。その成長はまだ進行中で、ヒト遺伝子の解析やクリーンな代替エネルギーの開発にまで着手し始めているという。 …
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『ハンニバル』(トマス・ハリス)とその続編

 『ハンニバル』を読了して最初に心に浮かんだのは、箱庭で人形遊びに興ずる、功成し遂げた老人の姿。やさしく彼女達に話しかけ、愛おしく髪を梳り、時にスカートの中を覗いたり、ついなめてみたり。誰かに人形を奪われやしないかと強く握りしめるあまり、体は潰れ首ももげそうだ。  ハリスは今回、天上から人形を操るような19世紀的叙述スタイルを取っ…
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The Ersatz Elevator (Lemony Snicket)

 翻訳名は『まやかしエレベーター』  私の知人にエレベーターとエスカレーターの区別が付かないおバカさんがいる。脳に異常があるとしか思えないこの認識能力のなさはどこから来るのだろうか。何とも業の深い話だ。  そんなことはさておき、不幸な流浪のあげく、生まれ育った街に戻ってきたボードレールきょうだい。数百階建て(?)の高層マンシ…
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『SF魂』(小松 左京)

 ちょっとした小松左京リバイバルブームである。「日本沈没」のリメイク映画が数年前から暖められていたのは聞いていたが(結局観に行ってないけど)、そのお陰で筒井康隆の「日本以外全部沈没」(読んでないけど題名聞いただけで笑ってしまう)まで便乗して映画化されたのにはぶったまげてしまった(こっちの方が観たいな)。  最近流行っている(『バカ…
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『オシムの言葉』(木村 元彦)

 日本代表監督に就任内定以来オシム氏は一躍時の人となり、この本もたちまちベストセラーになってしまった。著者の木村元彦さんは東欧に詳しいノンフィクションライターらしく(サッカー専門ではないはずだけど、ググっても素性がよくわからない)、ストイコビッチに関する本を出していたことは知っていた。  スポーツと政治を一緒にしてはいけない。でき…
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『科学者という仕事』(酒井 邦嘉)

 ほんとは小さい頃科学者になりたかったんだよね。科目も理科が好きだったのに、どうしてしがないサラリーマンになってしまったんだろう(遠い目)。  この本は現役の大学教授がドクターコースの門を今まさに叩かんとする学生達に訓示を垂れるような内容。まあ読んでみたらどうも学者バカの本だな(爆)。あんたら先生はそんなにエライのかいなとちとむか…
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『ブログ道』(久米 信行)

 ブロガー(?)となって早や一年半が杉田。その成長を顧みるに当たり、はてブログの本道なるものはあるのだろうかと思い読んでみた。まず前書きから読み進める。何かヘンだ。前書きにしては長い。なにより冗長で流れがよくわからない。「最初の十数頁読んでつまらない本は全部読んでもつまらない」法則がある。ほとんど裏切られたことはない。不安が過ぎる。 …
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『働く過剰』(玄田 有史)

 最初この題名を聞いたときは、「働きたい人が過剰に多すぎて就職難になっている。少子化万歳!」って意味かと思った。どうもそうではないようだ(当たり前か)。 「社会人とはかくあるべし!」(言ってるあんたはどうなんだよ?) 「だいたい君は常識がわかっていない」(んじゃ、ちゃんと教えてくれよ) 「やりたいことはなんなのかね?」(あるわ…
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『海外経験ゼロ。それでもTOEIC900点』(宮下 裕介)

 著者は広告代理店に勤める中年男性。海外留学も海外勤務の経験もないまま一念発起し、苦難の末TOEIC900点越えを達成。そのノウハウを書き記した本。海外に行かないと英語は出来るようにならない? そりゃ絶対にウソだと私も思う。少なくともTOEIC受験に関しては。  Amazonレビューではかなり好評。等身大の自分と重ね合わせてみる人…
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"The Austere Academy" (Lemony Snicket)

 翻訳名は『おしおきの寄宿学校』  今回は学園ものです。意地悪な校長先生と性格の悪い生徒からめちゃくちゃないじめを受ける3きょうだい。でも彼らはその学園で自分たちとそっくり似た状況の"三つ子"と出逢う…。ハリポタっぽい展開ですね。友情・努力・勝利…(?) まあハリポタも『ゲド戦記』のパクリだみたいなこと言われてるし、子供向けの本の…
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東京国際ブックフェア2006

 そもそものきっかけは昨年なぜか会社に招待券があったこと。今年はホームページで無料招待券をお取り寄せ。本の見本市なんてさぞかし地味なもんだろうと思っていたら人また人の大洪水。すごいねえ、やっぱりまだまだ日本は出版大国。出版不況だなんて言われているけど、そりゃあんた供給過多なだけだよ。出版業界を救うには半分近くの出版社には廃業してもらわな…
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