版画に見る印象派(八王子市夢美術館)

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 Twitter で拾った美術館情報。八王子なんて隣町ジャマイカ。この日曜までということで得意の滑り込み鑑賞(もう終わってるのでこの企画展は見に行けませんあしからず)。


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 京王八王子駅から徒歩10分強。おお、今や悪の巣窟呼ばわりの某T電と同居しているのか。会場は二階である。

 総天然色の印象派からしたら版画なんて地味じゃね? というのが大方の見方。でもあのワシントン・ナショナル・ギャラリー展でも、版画を特集した「紙の上の印象派」のコーナーがとても面白かった。絵筆で描いたほうが絶対好きに描けると思うのだけど、多少制限の掛かる版画になんかマゾヒスティックな快感でも覚えるのだろうか。

 有名印象派の画家たちが勢ぞろい。中ではマネが面白かったかな。あちこちで見たピエロみたいなちっちゃいおじさん「ポリシネル」(リトグラフ/1874年)をはじめとして、ゴヤそっくりの画風もあり、バラエティーに富んでいる。代表作の「オランピア」(1863年)等の版画バージョンも。これらは制作年からするとリメイクであり、構想段階の習作ではないのだね。

 ルノアールも同様のことをしている。「田舎のダンス」(エッチング/1890年)はあの有名な《ブージヴァルのダンス》1883年 のリメイク版。版画は複製が簡単に出来ることから配って回る自作の宣伝用に作っていたのかな。

 一枚だけあったドガの作品は晩年に多く残されたものと同様に裸婦が後ろを向いたもの。版画なのにパステルで描いたようなぼやっとした味わいにしている。版画であってもその人の持ち味がそのまま生かされるのだな。ゆえにじゃあなんで版画を選ぶのか、やっぱり不思議だ。

 ロートレックはむしろ版画のほうが有名な人。アザミの花みたいだなと思った《マルセル・ランデール嬢、胸像》もあった(別刷?)。あそこで見たのは完成品の一個手前とかいう話だったが、これはどうなんだ? 違いがわからんな。

 ピサロ。こんなおしゃれな構図を作る人だったかな。女性たちの頭が花束のように配置されている。

 フェリクス・ブラックモンという人はまったく知らなかったが、当時の版画の巨匠らしく、印象派の有名画家たちも随分教えを乞うたらしい。鳥の版画が有名で、なるほどコンドルやら鷲やらかっこいい。でも鳥以外はなんだか…w。

 アンリ・リヴィエールというひとの作品は塗りの感じがなんかジブリっぽかった(笑)。風車の絵など、ラナが「コーナ~ン!」と叫びながら走ってきそう♪(ってコナンはジブリじゃないから日本アニメーション風?w)

 そして、なんだかんだいってミレーの版画がいちばん光っていた気がする。素朴な農民たちの生活を描いたモチーフが版画の抑えた表現方法に合っているのだろう。だけでなく、絵画文法のお手本になろうかという構図の完成度の高さが改めてよくわかる。実は私もミレー版画のレプリカ数枚額入りで持っているのよね。「種まく人」とか山梨でほんものが見れたはずだからまた見に行こうかな。


 その他、ここのコレクションということで、清原 啓子さんという夭折された女流画家の作品を見た。めちゃくちゃ描き込まれた精密な版画世界はエッシャー(だまし絵趣向は入ってないと思うけど)かギーガーかといった所。出てくるキャラクターを針で刺しているのはなんなのかね。フロイト的メタファーだろうか?それじゃまんまだな(笑)。


 しかし、八王子は風も強く超寒かった~。さすがに風邪引いたよ。









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