コートールド美術館展 魅惑の印象派 プレミアムナイト|東京都美術館

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 クリムトに引き続き、またやってきたプレミアムナナナナナイッ! しかしなんで今回はチケットを紙でプリントアウトさすかな。時代に逆行してるじゃないか。でも展示内容はすごいわ。美術の教科書で見た作品がめちゃくちゃ来てる。圧倒されるわい。(訪問日10/5)



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ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー

《少女と桜》 1867–1872年
 「美の物語は既に完成している-パルテノン神殿の大理石に刻まれて、富士山の麓で北斎の扇に鳥と刺繍されて」こんな言葉がキャプションに書かれていて最初意味がわからなかった。円錐形の植木鉢なんて見たことがないからあれがパルテノンなんだろうかとか深読みしちゃったよ。

 プレミアム特典で貰えた図版での解説を読んでようやくわかる。その文言はホイッスラーの講演での一節らしい。ギリシア古典や日本の美術を褒め称える意図で、この作品と直接の関係はないようだじゃ書くなよ。

 更に、この絵はもっと大きな画面の一部分に過ぎないらしい(どうも落ち着かない変な絵だなと思っていたんだよね)。赤い頭巾の少女の左右に別の少女がそれぞれいたようだ。



クロード・モネ

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《花瓶》 1881年着手
 晩年のモネはまるっきり向こう側にいっちゃってついていけなかったけれどこれは普通に綺麗。花に劣らず色の乱反射が凄まじいおぼろな植木鉢は野外に置いてあったんだろうか。1881年着手とあるが、完成したのは1920年とのこと。エンドレスにちょこちょこ修正していたようだ。



ポール・セザンヌ

 ここはセザンヌコレクションも有名らしい。確かに質も量も凄いけど結局どれだけ見ても何が言いたいのかよくわからないそれがセザンヌ。


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《カード遊びをする人々》 1892–1896年頃
 セザンヌの傑作の一つだと思うけどあまり人だかりしてなかったな。「カード遊び〜」って標題の絵はセザンヌに5枚もあるのか。これが私の記憶にあるカード遊びの絵に近いので一番有名なバージョンなのかなと思ったが、オルセー美術館にある方をググってみたら二つともほぼそっくりだった。やっぱりオルセーのがメジャーなんだろう。

なぜトランプをする二人を描いたのか。ゴッホの馬鈴薯を食べる清貧な農民の絵と狙い所は似た感じなんだけれどもセザンヌの方に宗教性や崇高さは感じない。静物画で延々と美のイデアであるリンゴを描いていたセザンヌ。そのリンゴが労働者二人になったというだけだろうか。



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アンリ・ルソー

《税関》 1890年頃
 解説では「遠近法は破綻」と書いてある。改めてよくよく見てみると謎の木々(でっかいのとちっちゃいの)、煙突(これもでっかいのとちっちゃいの)、教会(?)の尖塔、鉄格子扉(?)その先の柵(?)、宙に浮いてるような税関職人さんという縦の線が不思議な立体感を生んでいるようにも見える。そこに本人の意図があったかどうかはわからないが、早くからルソーの先進性に気付いていたピカソらには後のキュビズムのヒントにもなっていたのではと後に思った。



ピエール=オーギュスト・ルノワール

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《桟敷席》 1874年
 桟敷席の男女。きれいなおねえさん。やっぱり見られることを意識してるよねえ?


エドゥアール・マネ

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《フォリー=ベルジェールのバー》 1882年
 大昔にこれ国立西洋美術館あたりで見た気がするんだけど来日歴をググってみたけどよくわからなかった。あのガラス器の描写があり得ないほどリアル!と思った記憶がある。

謎の多い絵らしい。立っている少女の背後は鏡のようだが、映っている彼女とシルクハットの紳士の位置がおかしい。こんな風に反射はしないはず。

でも映像作品で登場人物が鏡に映る場面って、物理的にはおかしい構図が多いよね。それは後ろから撮ってるカメラが一緒に写らないようにするためだ。マネの時代にすでにカメラ自体はあったがカメラ位置を意識するまで使いこなしていただろうか? 絵を描くときに必ずしも現実をありのままに映し出すことはしない。画家の意思で再構成する。これは古来から行われている。


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《草上の昼食》 1863年頃
 誰もが知ってる作品。そうかコートールドにあったのかと思った人も多かろう。でも大塚国際美術館でほんもの(の原寸大コピー)を見てきた私は「あれ? もっと大きな作品だったはず」とすぐ気付いた。

 このバージョンが習作として描かれたのか、最終作品を仕上げた後に配布用(?)とかのために描かれたのか実は長い間よくわからなかったそうだ。研究の結果、現在では「同時並行」で作られたのではと言われている。いわば大作制作時ののモックアップみたいなことかな? マネの時代にそうした工夫は一般的だったんだろうか。マネはいろいろ実験的な試みを多くした人らしく、ちょっと研究してみたくなってきたよ。





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アメデオ・モディリアーニ

《裸婦》 1916年頃
 モディリアーニのヌードはお肌の質感がスゴイなと思っていた。相変わらずだが、今日は顔のお化粧の様子もリアルだったのねと気付いた。キャプション解説で顔と体の描き方が違うとか書かれていたがそりゃそうじゃないか?



ポール・ゴーガン

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《テ・レリオア》 1897年
 テ・レリオアとはタヒチ語で「夢」のことらしい。あぐらを組んで座っているタヒチの女性二人と乳飲み子と猫。狭い部屋の壁にはゴーガンの作品らしき絵。小窓から見える風景にも見えなくもないがちょっと無理っぽい。その他に周りの不気味な人物画はタヒチの民芸品だろうか。なにかが始まるのを待っているのか? なにが始まるのか? やはり魔術を感じるな。


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《ネヴァーモア》 1897年
 題名を見てすぐエドガー・アラン・ポーの「大鴉」だなと思ったが、ゴーガンは「題名拝借しただけだよん。絵の鳥はカラスじゃねーし」とか言っていたらしい。じゃなんなのよ??

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 入館の時から「プレミアムナイト特典の撮影許可は19時から」だとしつこくアナウンスされていた。クリムトの時みたいに一部の作品だけかなと思ってたらなんだよ全作品撮影できるのかよ(ぜんぜんチェックしてなかった)。


IMAG8773.jpg 楽しいけど周りのチープなシャッター音がうるさくてかなわん。もういいわ。こうしてスマホを館内で堂々といじれるのはありがたいが。ただスマホでメモ取ってるだけなのに「スマホ使用禁止ですっ」ってだいたい監視員に怒られるんだよな。なんどバトルしたか…。


 仮にスマホなんかで写真撮ったってなんか被害あるかね? にしても「なんだこいつは?」と思ったのは、出口のフォトスポットにあったコピーの「桟敷席」を2種類のカメラでかぶり付きでクローズアップ撮影してた兄ちゃん。あんたさっきホンモノ撮ったんじゃないんかい? フォトスポット自体を撮らないと意味ないんじゃないか??

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