メアリー・エインズワース浮世絵コレクション(千葉市美術館)

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 特急「さざなみ」なんて初めて乗った。千葉はいつもメチャ遠かったが快適快適🚄 以前来たのは千葉県立美術館か。千葉市美術館は初訪問(5/5)。
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 特急代払ってきた甲斐があった。質量ともにすんばらしいコレクションの数々。歌麿も北斎も見たことない絵がたくさん。貴重な写楽も一枚。肉筆画はないが贅沢は言うまい。これを見逃す手はない!急げ千葉へ!
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 この企画展、フルネームを

オーバリン大学 アレン・メモリアル美術館所蔵
メアリー・エインズワース浮世絵コレクション
-初期浮世絵から北斎・広重まで
Ukiyo-e Prints from the Mary Ainsworth Collection,
Allen Memorial Art Museum, Oberlin College


なげーよ。ラノベのタイトルかよ。

 桜美林大学との縁があるアメリカのオーバリン大学。そこのちいさな美術館にメアリー・エインズワースさんという方が集めた浮世絵コレクションがあり、今回それが初来日を果たしたそうな。パンフによれば本国でもまとまった公開はなかったらしく、もう世界初のお披露目となるらしい。

 しかしいつも思うが浮世絵はほとんど海外に流出しちゃってるんだなあ。おかげで残っているともいえるのだが。あまりありがたみのわからない日本人の手元にあったらとっとと処分されてそうだ。なんたって包み紙にも使われてたってんだから。


第1章  浮世絵の黎明 墨摺絵からの展開

 最初期の浮世絵。かなり貴重みたいだ。ワンポイントで赤が使われる絵がボチボチあるのは、昔の(私が子供の頃って意味ね)一色カラー刷りの週刊誌マンガを思い出した。

奥村政信(1686-1764)
《鏡を見る美人》 延享-寛延期(1744–51)
 浮世絵とか日本の人物画は顔や表情よりも来ている服の柄を見るためのものと個人的には思っている。なかなか眼と眼を合わせて話すことのない奥ゆかしい日本人は顔の作りってそれほど重要視されてなかったんじゃなかろうか(知らんけど)。

 でもでもこの絵の着物の柄はなんなんだと思った。なんたって束ねた薪なのよ。



 「鎌輪ぬ」浴衣ってのはあるけど、あれは江戸の洒落っ気らしく、なぜ薪なんだ? そりゃ大切なエネルギーだけどさ。

 

第2章 錦絵の興隆 黄金期の華 清長から歌麿へ

石川豊信(1711– 86)
《二代目坂東菊松の春駒》 寛延2年(1749)頃
 絵自体はどうでもいいのだが(?)、坂東家の家紋とやらに目が行った。○に鶴。おお、JALじゃないか。

鶴のマークのお姉ちゃん!


 知ってる人には有名な話かもだけど私は初めて知ったよ。そうか坂東家がJALを操っていたのか?!(そんなことはない) ググってみると別に鶴丸家紋は坂東家の専売特許ではなく他にもあるし、確かにそれを参考にJALマークもデザインされたみたい。


第3章 錦絵の興隆 黄金期の華 清長から歌麿へ
 歌麿がたくさん! 美人の個人肖像画ばかりでなく、あの「深川の雪」みたいな登場人物たくさんの集合作品もあるのが嬉しかった。

喜多川歌麿
《柿もぎ》 享和3年–文化1年(1803–04)頃
 その名の通りおねえさんたちが柿もぎしてる絵w。中央に男前がいるピラミッド構図。

《見立唐人行列》 寛政9–10年(1797–98)頃
 これがわけわからない。定説もないようだ。唐人のコスプレして遊女たちが一大パレードをしている図らしい。なんの歴史が? 一時的にやってみたちんどん屋みたいなものかなあ?


第4章 風景画時代の到来 北斎と国芳

 ここは北斎が注目。お馴染みの作品も多いが、(少なくとも私は)初めて見るものが盛りだくさん。冨嶽三十六景は単にきれいな富士山を描くだけでなくひとひねりふたひねりして、富士を暗示させるだけだったり、富士の形を別のものでなぞらえる構図なんかが楽しめる。


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<同時開催>
所蔵作品展「ピーター・ドラッカー・コレクション水墨画名品展」

 そんなものがあったなんて。ドラッカーさん、日本オタクだったんだ。特別展のおまけで実質無料閲覧出来ることからそこまでのプレミアはないということなのだろう。













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