少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS キスリング展 エコール・ド・パリの夢(東京都庭園美術館)

<<   作成日時 : 2019/05/06 17:00   >>

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 令和最初の展覧会はキスリング! キスリングをこんなにまとめて見るのは初めて。12年ぶりの回顧展で、2007年にそごう美術館であったみたいだが。私がキスリングをまだ知らなかったかもしれないな。

 最初の一階展示はアール・デコとの関連が認められる作品を集めたとか(ムリヤリ?)。

《肖像》 1946年
 どなたの肖像か存ぜぬが、塗りが粗いよな。筆跡を残さないことを旨とするフランスアカデミーの展覧会に出したら落選間違いなしだろう。てかこれがキスリング。
 にしてもこの女の人、身をかがめ上目遣いで「あのぉ〜お客さま〜」と背後から忍び寄る美術館の監視員さんみたいだ。



 その他目立つキスリング節。@花瓶に花盛り過ぎ。配置も稚拙のような。そんで生命感あり過ぎて襲ってきそうだリトルショップオブホラー🌷 ほんとの華道やってる人の目にはどう映るんだろうか聞いてみたい。A静物画の果物も盛り過ぎ。憧れていたセザンヌにあやかったものだろうが数で張り合ってみたんだろうか。B人物画はどれも目が印象的だ。アンバランスなくらい大きく黒目の比率も高い。そういえば盟友モディリアーニは目を描かなかったけど。C(全てではないが)描かれた女性が妙に短髪なのも目に付く。レズビアン的な狙いもあったのだろうか。


《ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)》 1933年
 いちばんの呼び物かな。タータンチェックのワンピースは確かに伊勢丹。なんで背景がジャングルなんだろうね。アンリ・ルソーとの関連とかキャプションには書いてあった。この世に存在しない植物を勝手に描いていたルソーだが、ここで彼女の持つ純潔を示す百合の花は実在する。

《赤い長椅子に横たわる裸婦》1918年
 モディリアーニもこんなヌードよく描いてた。あっちに比べるとあんまエロくないな。背景の色に合わせた手前の果物は形からしてりんごと洋梨だろうが赤い洋梨ってあるのか? 寝そべってる長椅子にあるクッション?のひとつがブツブツしててでっかいいちごにしか見えなくなった🍓

 続いて二階へ上がるとお迎えしてくれるのが

《赤い長椅子の裸婦》(1937年)
 こっちはエロい。上目遣いの目がイッちゃってる。お肌の塗りもちゃんとしてる。あり得ない体型のデフォルメでかいケツ。介護用ベッドもびっくりの急角度そっくり返りのマットレス。



 背後の大きな影はなんか暗示的。この手の裸婦画であまり見ないな。というか影はライティングを意識してる気がする。もちろんロウソクで照らしてもこんな効果は得られるが1930年代だと電気のスポットライトは一般的だったろうか。ちょっと調べるとアール・デコランプは1930年あたりに流行ったものらしい。ほお、なるほどここはアール・デコの館だけに図らずもなにかしらの因縁を感じるぞ(勝手な妄想です)。


 後期の作品はなんかインパクトが減ったように見える。きれいで上手になってるんだけど普通っぽくなっちゃった。

 破滅的な最期を迎えることの多かったエコールドパリの一員にしてキスリングは(ユダヤ人迫害の苦労もあったようだが)まず幸福な一生を全う出来たようだ。ゲージツ家は長生きしちゃいけないのかな。あ、エコールドパリにはフジタもいたか。


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 庭園美術館は絵よりもアール・デコの丁度を見せる美術館。これはこれで素敵だがちょっと絵を飾るには物理的に無理な面もある。図録をよく見たら「庭園美術館開催では展示されない作品もあります」?! え? じゃ、どこに巡回するんだ?

○2019年7月27日(土)〜9月16日(月)岡崎市美術博物館
6月なら村山槐多と合わせられるのに。

○2019年9月29日(土)〜11月24日(日)秋田県立美術館

これは東北ツアー組んでひさびさ秋田行ってみっかな。


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