シャルル=フランソワ・ドービニー展(損保ジャパン日本興亜美術館)

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 平成の終わりに癒しを求めて風景画なぞ。バルビゾン派に属しコローらと親交があり、後の印象派興隆への貢献も大きかったという。…でも知らんなあと思ったらあのゴッホの「ドービニーの庭」のドービニーなのか! 十年以上前に京都えきで見たよ。

 序盤はコローの作品が楽しめる。コローの絵は渋めの色が占める中、花やら衣服やらでポツンポツンと使われるやや黒めの紅に目が行く。私は勝手にコローレッドと呼んでいる。ドービニーの絵でも同様の紅はいくつも認められた。実際に当時そんな色の服をみんな着ていたのか。赤ずきんちゃんってそういう事なのか? あるいは絵の具の制約からその色しか出なかった? 謎は深まるな。で、どこかで見た「赤」だと思ったらレッドカーペットだ。あと、ユニクロの赤もそうだな。ユニクロの場合は一番安価な染料を選択してる気もするが。

こういうのね



 風景画ばかりもさすがに飽きるな。通好みかも。
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《ボッタン号》1869年頃
 ドービニーは攻める画家で、まだ野外での絵画制作活動が一般的でない時期からわざわざ舟を誂えてその上で風景を描いていたらしい。これは二代目とのこと。でも表記がいろいろあって、ボタン号なのかボッタン号なのかボットン号なのかよくわからない。綴はBottin みたい。
 デカい絵だ。船のマストで画面を支配する大きな三角形を暗示させる。アカデミックを目指した名残かな。

《オーヴェールの花咲く果樹園のなかにいるセシル・ドービニー》(製作年不明みたい)
 こんな絵も描いたのかと思ったら息子カール・ドービニー(1846年生~1886年没)の作品とのこと。りんごの花かな。木陰にお姉ちゃん? いいね。










やっぱりゴッホの作品の方が有名なのよね



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