吉川英治記念館
前から存在は知っていた。でも来るのははじめて(訪問日3/2)。残念ながら3月いっぱいで閉館になってしまう。川合玉堂美術館と合わせて訪問したかったのだが、3月まで休館していた。
青梅駅からバスで20分強。もともと吉川さんの住居を記念館にしたということ。すごいお屋敷に住んでいたんだ。本当なら梅の花も咲いていたんだろう。例の病気(青梅を襲ったウメ輪紋ウイルス(PPV)の感染)でみんな刈られてしまったらしい。
閉館ということで普段より賑わっていたのかな。お客さんはやはり中高年が多い。いかにも文学少女っぽい人もパラパラ。やはり「バガボンド」から宮本武蔵/吉川英治に入ったひとたちかな。
来場者には記念品をくれるというからなんだろなと思ってた。どうもちり紙みたい。
のろしのように見えるがこれはただのひこうき雲。
書斎もすごいものだ。写真撮ってよかったのかわからないけど。
机に並べられた本の中に、青い背表紙の「北斎論」なんて本を見つけた。誰の書いたやつだろ。遠くてよく見えなかった。帰ってきて写真を拡大しても著者名らしき文字は読み取れず。でもなんとなく「崎」みたいな文字は推測できたのでそれを頼りにググってみると
『北斎論』楢崎宗重著 アトリヱ社 1944
ではないかと。Amazonでも出てこないし、Wikipedia でも書名しか載っていない。
書斎から上に登ると展示室みたいなのがある。各種作品、生原稿、井上雄彦の絵(たぶん寄贈されたんだろう)なんかも飾ってあった。
館内で紹介ビデオが見られる。吉川英治は一時休筆し、晴耕雨読の生活をここで過ごしたそうな。宮本武蔵にもそんなのがあったっけ。
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帰りがてらよってみた吉野の公園はただいま再生中のよう。かつての梅の名所は今年から梅祭りも再開されたようだ。
ただご覧のようにまだほぼハゲ山。訪れる人もあまりなく、小山の上はスカスカだった。夕刻近くになってから若干増えてきたかな。あれからもう10年? 大変だけど頑張って欲しいなあ。
吉川英治記念館にあった、伐採した梅の木を使用した「夫婦神像」。
記念館ではこれがイチオシだったな。生きてるうちに読めるだろうか。ってかよく書けたものだ。書いた作品これだけじゃないし…。
この記事へのコメント
三国志とか宮本武蔵とか吉川英治さんの作品は少なからず読んだことはあるし
存在は知りながらなんでこれまで行かなかったのかなあ…といったところです。
閉館後あの展示物はどうなるんでしょうねえ? オークションにでもかけられるんだろうか? 井上雄彦の絵なんかかなりいい値が付きそう。その資金でで延命すればいいのに。