『経済学の名著50冊が一冊でざっと学べる』(蔭山 克秀)

 またUnlimitedにて。著者は予備校の社会科関係担当の先生らしい。予備校の講師というのは、研究がメインでその合間に講義を行う学者さんとか、既得権にあぐらをかける公務員の学校教員達(超3K労働だけどさ)と違い、インストラクターとしての能力は秀でている。「顧客」である予備校生たちのシビアな目に常に晒されるからだ。つまり授業がつまらなく人気がなければやめさせられてしまう。更に、ただ単に面白い話などをして学生たちのウケを狙ったとしても、予備校生の目的は大学受験に成功することだから、それが伴わなければやはりお払い箱になる。面白くってためになって結果も出す!こうした厳しい競争にさらされているわけだから考えてみればかなりシビアな職業だ。成功した時の報酬も大きいのではないかと願う今でしょ!

 思うにこの先生の授業はきっと楽しく笑いの絶えない授業なのだろう。この本も所々ギャグや自虐的な述懐とかも見られて、ともすればややふざけたように感じる人もいるかもしれない。でも中身はなかなか本格的で読み下すのに苦労するところも少なくない。それはそうだろう経済学の重いクラシック本を精緻に扱っているんだから

 経済学がアダム・スミスから始まったというのは比較的よく知られている。実はそれまで世の中に経済学なんて学問はなかったというのはかなり意外な気がするだろう。経済とはようするに金を生み出すのではなく金の動きを掻き回す学問、すでにある価値をいかに平等に関係者に振り分けるかを考えるものではないか。価値そのものを経済学で生み出すことは出来ない。金融があるじゃんという人もいるだろうが、あれも要は誰かの金を肩代わりにして利子を工面しているのだ。そういう仕事の存在意義もよくわかるのだが、やはり食料やエネルギーを生み出せる、「0から1」を行う活動こそが花形になるべきじゃないかなあ。

 この本で扱われている名著、どれも読んでみたいが歯が立つかなあ…。











経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる
KADOKAWA / 中経出版
2018-08-31
蔭山克秀


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