『ユニクロ帝国の光と影』著者の渾身レポート ユニクロ潜入一年(横田 増生)

 昨年末かなり話題になった潜入記。これは週刊誌に載ったそのままを切り貼りして作った即席Kindle版のようだ。ほぼ無編集。それを知らず読んでいて、唐突に違う話が始まったり、最後はいきなり文章がぶち切れになってちと唖然とした。まあUnlimitedだからいいけど。加筆してまた改めて出版するんだろうし。

 前回の書籍『ユニクロ帝国の光と影』のときも思ったが、これを読んでもユニクロのなにが「特別」悪いのだか私にはよくわからん。現場仕事なんてどこもこんなもんだろう。

 たとえば寿司屋の修行で丁稚さんが「もたもたすんなこの給料泥棒!」とはたかれても「やってるやってる、頑張れよ」としか思われないのに、ユニクロが同じ事をしたら「殺人企業」確定であるのはやっぱおかしくないだろうか。(もちろんそんな指導は今も昔も良くはないのだが)


 潜入取材を一年間やり遂げ、突然の解雇通告を人事部長直々に受けるクライマックスで、著者は「私がなんの違反をしてクビになるのか教えてください!」と食い下がるが、それはお互い様だろう。ユニクロ側は「当社がどんなコンプライアンス違反をしているのでしょうか?」と開き直るだけだ。

 特別肩を持つ気はないがユニクロさん、指摘された残業未払い問題とかはキッチリ片を付けてて(これは先の本の功績かもしれない)、文中の「店長」さんや、人事部長さんらの言動にそれは逐一反映される。

 「ちゃんと休憩時間を時間通りとって下さい!」とか「(この面談時間分も)給与に反映させていただきますので」みたいな。それも隠さず記しているのは著者のフェアな態度と評価したい。ってか訴訟対策かな。

 とにかく、ユニクロのグレーな「闇」をムリヤリ追求するより、なぜ中国人バイトはしれっと繁忙期の残業依頼を断る事ができ、なんで日本人は同じように断れないのか?、あるいは著者のした免税レジの英語表記案内提案はスルーされるのか(新しい事にチャレンジしない現場?)、このへんのガラパゴス労働大国の「業」をもっと突っ込むべきでなかったか。その方がずっと日本のためになると思うのだが。













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