ルーヴル美術館展-17世紀ヨーロッパ絵画(国立西洋美術館)
私は混雑を避ける達人である。大盛況と漏れ聞いたこの展覧会、内偵の機会を虎視眈々と狙っていた。ついに!今宵(5/8 Fri)こそがその時。果たして狙い通り行列とは無縁でかなり余裕を持って快適に鑑賞できた。GW終了で、金も行列に並ぶ根性も使い果たした一般大衆よ、金持ちケンカせずだ、わはははは(貧乏ヒマあり?)。
古典よりも近現代絵画の方が好みな私は、ルーヴルよりも実はオルセーの方がどうせなら来て欲しかったりする(どちらも現地に行ったことないのはいうまでもない)。主催者側のパンフには、「これまでにない新たな企画」、みたいなこと書かれていたけど、要するにフェルメール見せたかっただけじゃないのかね?と勘ぐりながら眺めた鑑賞記。全般に(当然ながら)古典宗教絵画が多いので思った以上に真面目さが目に付いたかな。
《マリー・ド・メディシスの肖像》(フランス・プルビュス(子))
ゴージャスなおばさん。ドレスにメディチ家の象徴である百合のマークがこれでもかというくらい大量に整然と刻印されてる威圧感。高価なラピスラズリがふんだんに使われているとの解説だが、あれって青い塗料じゃなかったっけ? 青ないぞ。スカートの陰翳に使ったのかな?(とすればなんという贅沢)
《ジョウビタキの巣》
ジョウビタキってなんだ?と思ったら小鳥の名前なのか。っぽくないけど、これも Still Life 作品だ。儚さを象徴する動物の死体とか魚とかでんでん虫とか蛇とか蛙とか雛(一匹巣から飛び出してるよ)とかが満載で精密に描かれている。筆力が確かなのでけっこう楽しめるのだが、全体として何を言いたいのか、今観るとさぱーりわからん(笑)。ところであの獲物はしっぽが大きくてリスに見えるのだが、(耳が短いからウサギじゃないよね?)リスなんか食うの?(毛皮を取るのかな)
《レースを編む女》(ヨハネス・フェルメール)
出たな、目玉作品。私が日本で見ることのできたフェルメール作品の16点目。やはり一番人だかりはしていたが、かぶりつきでみることができた。フェルメールはこうでなくちゃ。そばに寄る順番が回ってきて、右斜めから正面へと移動して渦中の絵を目前に捉えたまさにその時、ほわっとした光が「女」に当たるのが体感できた。誰かがカーテンをさっと開けて入ってきた陽光のような自然なやさしい明かり。真骨頂である。
何度も書いてきたように私にとってフェルメールはとても思い入れのある画家だが、客観的に見てそこまで絵画史的に重要な画家なのだろうか?という自問も最近している。一昔前ならフェルメールはちょっとマニアックな小品を描く古臭い画家の評価しかなかったはずだ。例えばレンブラントの作品がこれほど多く残っていなければ、彼はフェルメールになっていただろうか。
《アンドロメダを救うペルセウス》(ヨアヒム・ウテワール)
これも神話が下敷きになっているので、その手の知識がないとよくわからない。
古典絵画を勉強するオススメ参考文献(笑)
私の記事はこちら
しかし、青い頭のドラゴンなんて初めて見た。胴体部分、鯛の煮付けみたいな赤いうろことの対照もカッコイいい。捉えられてるおねいさんの下に朽ち果ててる髑髏は誰なんだろ? 救出に失敗した人たち?
《大工ヨセフ》(ジョルジュ・ド・ラ・トゥール)
宣伝ポスターで目に付いた奴だ。題名を「大工ヨセフ」というのか。…するとこの子はキリストだったのか! 知らなかった。悪い魔法使いにだまされる男の子かと思ったよわはははは(無知とは恐ろしい)。
これのイメージがあったんだろうな。
後光でなく、正面からの光で聖者を描くのは希なことらしい。キリストの天使のようなふっくらとした頬とか光に透ける手とか愛らしい。この画家がしばらく忘れられていたとは意外なことだ。
久しぶりの美術館訪問だったもんだからあれこれ持ってくるのを忘れてきてしまった。カメラもそうだし(上の写真もほんとのカメラならもっとかっこよく撮れた)、フェルメールの様な精密な作品を観るんだったらモノキュラーも持ってくれば良かった。まあこういうこともあらあな。次に行くとしたら「奇想の王国 だまし絵展」@Bunkamura あたりかな?
<おまけ:マカロン初体験>
会場で売られていた。四個で1400円はぜったいにボッタくりだと思ったが、まあネタのためならこれくらい。
こんな豪華な化粧箱(55×95×58)に入っている。
開けるとこんな感じ。色によって味は違う。もっとサクサクした感じかなと思っていたら、表面はカリっと、中身はしっとりジャムベース、最中の皮を厚ぼったくして半生にしましたみたいな食感(味は全然違うけど)。






まさにマカロンがわか ...
初心者でも手元に置け ...
この記事へのコメント
で、少佐さんの記事を読みながら、そうそうそんな絵だったよーと思い返しておりました。ウンウン
ラピスラズリの絵の具や、蝋燭の灯りにすける手が印象的だったね。
マカロン。。イイナ~
帰りに買おうと思ったら売り切れで買えなかったよ
ラピスラズリ(ウルトラマリンブルー)をドレスの下地に使ったのはフェルメールだと思ってましたが、他の人も似たようなことをやってるんですか。へぇ~ やっぱり見てみたいなあ・・・
あ、リスは食用ですよ。栗とか食べてるから、きっと美味しいと思いますよ。
新聞で見たのですが、六本木の美術館でも「こども」をテーマにしたルーブル展をやっているとか。そちらの方はご覧にならないのでしょうか。
ふふふふっふ、ああいうイベントは用意周到に行かなければならないのですよ☆ マカロンはおいしかったけど、高いっす! 他でもっと安く買えるんじゃないのかな?
彩季堂さん
えええ~! リスさん食べちゃうんですか!? クジラは食べちゃダメ!って言い張るのに、西洋人め、なんでどぅわ?! でも栗でおいしいといったら、イベリコ豚みたいなんだろうか?(食べる気マンマン?)
Sphereさん
確か京都には巡回すると聞いたけど、…北上してくれますかねえ??
おっとコメントが一つ抜けた。六本木のルーヴル展は、ポスター見る限りもう一つ興味が湧かなくて…。記事にも書いたように古典絵画はもうひとつ燃えるものがないのですよ。
そういえば、この日の東京は雨が止んだり日が差したりヘンな天気で、そのおかげで巨大な虹が各地で目撃されたそうです。あの光のトンネルの写真を撮った時点で気付くべきだった。