少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS 鈴木其一 四季花鳥図屏風(東京黎明アートルーム)

<<   作成日時 : 2017/04/16 21:58   >>

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 サントリー美術館で出会った幻の作品に再会すべく向かった東京黎明アートルーム。中野坂上駅から10分程度歩く。行きは少し迷ったせいかもっとかかったかも。

 事前のリサーチでそんな大きな施設ではなさそうとは思っていたが、なかなか立派な建物である。お隣のビルになぜか猫ちゃんがいた。

画像



 入館して所蔵品を拝見。仏像が多い、二階には書もあった。暗闇の密室でLEDライトが作品を照らすあたり、箱根の岡田美術館に雰囲気が似ている。(ここのコレクターも岡田さんと仰るらしいけど特に関係ないみたい)


 お目当ての「四季花鳥図屏風」は1F一番奥の展示スペース。傍らにはまた仏像が見守っている。

 正直、前回見た記憶がほとんどない…。その時書いたブログを見返すと「其一の集大成作品みたいなこれまでの実験の全部入りみたいな印象」なんて書いてるな。だからこそまた見に来たわけだが。まあ花鳥風月を描いた日本画ってほとんど似てるからね。

 その名の通り「四季」は花と鳥でのみ表しているようだ。照りつける太陽も、紅葉も、雨も雪もない。やはりありのままの自然というより盆の上に切り花を置くような世界観。

 ただ前回あまり気にしていなかったが、よく見ると全体は左から右になびくかっこうをしている。あたかも風に煽られているように。このような方向性はカキツバタからの琳派の伝統なんだろうか。

 作品はガラス越しに至近距離で鑑賞することが出来るが、例の双眼鏡を持っていたのでまた拡大して観察してみた。すると菊などの筒状花(というのかな、花の中央に密集するネギ坊主みたいな部分)を描写した、絵具を盛って表した点のいくつかが欠落してた。その他の箇所も絵具の厚塗部で欠損が見える。

 これ修復とかしないのだろうか。西洋絵画ではよくされるのに。考えてみれば日本画ではあまり聞いたことがない。朽ち果てるのもその作品の自然の姿と、そのままにしておいた方がいいとの判断なのか。神社仏閣のたぐいはよく修復するのにね。










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コメント(6件)

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其一の屏風、やっぱり左から右の方向性を感じました? 前回もそう思っていたのですが、今回はより一層強く、感じました。河野先生は、この屏風の左右を入れ替えても連続するとおっしゃっているようです。
コロコロ
2017/04/20 16:12
コロコロさん

琳派の代名詞「カキツバタ」も左から右の流れがありますもんね。
左から右への流れって、元々右利きの画家は左から右への曲線を描く方が楽だから自然とそうなるのかも知れないなと個人的には推察してます。其一が右利きだったかは知りませんがw。
右から左への流れはちょっと珍しいらしく、ゴーガンの大作《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》なんかはちょっとした議論になってるらしいです。
http://syousanokioku.at.webry.info/200908/article_4.html
少佐
2017/04/20 21:30
屏風の見方にルールがあるのか・・・というのはずっと以前から疑問に思っていて、いろいろな美術館で聞いていたのですが、基本、右から見るらしいことが、なんとなくわかりました。が、それについて明言されているものがありませんでした。やっと、子ども向けの琳派の本の中に、明確に書かれているのをこの本の中にみつけたところです。⇒https://honto.jp/netstore/pd-book_02698953.html

これまでの展示を思いかえすと、動線が右から左に向かう位置に、屏風が展示されています。

ところが・・・ 四季花鳥図屏風は、どう見ても左から右に流れていると感じてしまったのですが、友人も、同じことを言ってました。そしてここにも、同じこと言ってる人が! って(笑)

http://korokoroblog.hatenablog.com/entry/suntory-shikikacyouzu-byoubu#追記20161118屏風の展示これは左から見る屏風

http://korokoroblog.hatenablog.com/entry/reimeiart-shikikacyouzu-byoubu#右から見るか左から見るか

http://korokoroblog.hatenablog.com/entry/reimeiart-shikikacyouzu-byoubu#追記20170416屏風の左右について

右から見るか、左から見るのか、また2万年かかりそうです(笑)
洋画と日本画もあるのでしょうか?

そうそう、補修については、以前、ここで光琳の屏風を見た時も、かなり傷んでいました。ここの会員らしき方が、直したいのですが、結構、お金がかかるんですよ・・・って。〇〇法人でも先立つものの問題があるようです。
コロコロ
2017/04/21 13:42
コロコロさん

私も絵の中の流れは意識しますけど、あんまり鑑賞者が右から見るとか左から見るとかはそれほど気にする必要があるのかなという気はしますよ。
左隻右隻入れ替えても絵になるのは面白いですね。でも屏風というもの自体、部屋の仕切りとしてしょっちゅう動かすものですから、リバーシブルでモバイルな意図はいつでもあるんじゃないのかな…。其一の世界観は浮世を離れた極楽浄土っぽいところもあるし(個人の意見です)。
修復は、素材の問題もあるのかなと思ったらそうかゼニの問題なのか。修復掛かるのは世界的名画だけなんすかね。
少佐
2017/04/21 21:21
例の河野先生の記事について、元本で確認したところ《四季花木図屏風》出光美術館所有の部分の記事だったことが判明しました。土坡のつながりとかかれていたのですが、土坡ははっきり描かれていないと思ったのですが、見えない土坡が描かれているのだと思ってしまいました。

岡田美術館に行ってきましたが、直線的な通路の両サイドに屏風が陳列されていました。気づくと左側から見始めていてあれ、逆から見てる・・・と途中で気づきましたが、全く違和感なく見てました(笑)

其一の《夏秋渓流図屏風》《朝顔図屏風》いずれも、右からみても左から見ても、中央から見ても、また高さを変えて見ても、それぞれに成立していました。優れた絵師はどこから見てもそれなりに見えるよう描くということですね。

それでも一応、基本はどうなのかというのは気になってしまうのでした(笑)
コロコロ
2017/04/28 20:12
コロコロさん

だからリバーシブルでモバイルなんですってばw。
少佐
2017/04/29 16:06

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