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zoom RSS 新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」(デービッド・アトキンソン)

<<   作成日時 : 2017/03/31 21:44   >>

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 GDPとは実のところその国の人口に負うところが大きい。日本がかつて2位でいられたのも島国ながらそこに一億人超もいたから。しかしその順位は中国に抜かれ、今後も日本人は減る一方。だからといってその穴埋めに移民政策が実行されることはないだろう。でも移民でなく日本に金を収めてくれる人を一時的に滞在させることは出来る。

「短期移民」とは、すなわち外国人観光客のことなのです。

 在日イギリス人である著者は、日本再生の策として「観光立国」を挙げる。だがその道程は険しい。たとえば日本の誇る「おもてなし」文化を真っ向から否定する。「んなもんはいらん! 所詮日本人同士のおもてなしにすぎない」じゃないかと。

日本の「特徴」は何でしょう。学問的に言えば、古い文化を残しながら、次にやってきた新しい文化を取り入れること、

 永らく日本にいらっしゃるだけあって、著者の日本を分析する目はほぼ賛同できる。実際私もそういうイメージを持った外国人に京都でお逢いしたlこともある。だが新旧文化が同居する社会、それは時にダブルスタンダードでもある。そのへんが「伝わらなさ」の遠因でもあるのじゃないかな。

【劇的】世界の都市を東京っぽくしたら…なんということでしょう
http://www.mag2.com/p/news/214567


 著者の感じるストレスは、ガラパゴスな日本と世界を席巻した大英帝国との文化の衝突でもある。ガイジンさんには日本人が自分で思う日本のよさは「伝わらない」のだ。そんなすれ違いをいくつかあげていくと…


たとえば「VIP専用レーン」をつくることなどが重要だと思って
↑(金払えば行列に並ぶことなくすいすい〜みたいなシステム。USJにはあったね)

ビジネスクラスが導入されてから、航空機事故は明らかに激減しました。
↑(値段の高い席を作ったら客離れしないか?が杞憂であった例)

これは差別ではなく、「多様性」を受け入れているということなのです。

 「みんないっしょ」でないと済まない国民性がほんとうの意味で「多様性」を理解する日は来るのだろうか。

 ただ、段階的に価格差を付けて、高価なサービスにはそれなりのメリットを付ける考え方は昔の日本には普通にあったのだが。かつて国鉄は「一等車」「二等車」だと聞こえが悪いから「グリーン車」と「普通車」にしたとか。これは1969年のことなのか。


1300万人しかこないというのは、驚くほど少ない数
↑(他の欧州観光国の動員観光客数と比べて)

 地続きのヨーロッパの観光国と極東の島国を比べられても…と思わなくもない。

 ついでながら著者の書き方もちょっとクドいw。「…と思われるかもしれませんが、そうではありません。なぜなら…」みたいな展開が大杉。イギリス人特有の言い回しなのかな。日本人の編集者いるならちゃんと日本風に指導して欲しかった。


(レストランにて)「すみません」と言われて初めて対応するのでは失格

 ファミレスは三星フレンチじゃねーんだよ! 花の都パリの住民や店員がちっともフレンドリーでなくて憧れていった日本人女子がショックを受けるというのはよく聞くのだが。今は違うのか?

 そもそもが、GDPなんて株価と同じように、下がったからといって直接利益が減っていくのではないのでほっといたらいいんじゃないのかとも思う。株価が上がると何が具体的に良いのかちょっとググった限りはよくわからなかった(いいからいいんです!以上の説明にしかどれも聞こえない)


(追記)
 おっと、忘れてた。他にも重要な提言をしてくれている。

 すなわち、各観光地の解説の翻訳の改善である。つまり(まず現行100%がそうなのだが)仏像などに添えてある解説書き。隣の日本語のまんま直訳ではバックグラウンドのない外国人には理解不能。もっと用語集みたいなのも含めてよそ者にもわかるように歴史的背景を説明しなくてはならないということだ。

 むろんスペースの制約もあるし、費用も余計に掛かることだ。それならば、更に内容を充実させて冊子にして、有料にすれば良い。世界の有名な観光地はそうしているという。

 目覚ましい勢いでAI自動翻訳の実力が上がりこれからは翻訳家の受難の時代がはじまると目されているが、これはいくら人工知能が進んでもそう簡単に人間の代わりができない仕事であろう。そのへんにシンギュラリティ時代の生き残り戦略を見つけてもよいのかもしれない。

 あのトイレの注意書きみたいにね。

仁和寺にある "不法占拠" タイプのトイレhttp://syousanokioku.at.webry.info/201404/article_12.html

 ちなみに、ここ最近また急に翻訳のレベルが上ったので、今翻訳させたらだいぶ精度あがってるかなと思ってやってみた

原文:
Traditional Japanese style toilets are "squatter" type which has no toilet seat. When using it, squat on the toilet of the toilet facing the side which has a hood-type structure. Sit as close to the flat commode as possible without your body touching it. Please flush toilet paper down the toilet after every use.

Google先生訳:
伝統的な日本式トイレは、座席を持たない「スクーター」タイプです。それを使用するときは、フードタイプの構造を持っている側に面するトイレのトイレに座ってください。身体に触れることなく、できるだけ平らな便所の近くに座ってください。使用するたびにトイレットペーパーを水洗いしてください。

 ふはははは、翻訳家のみなさん! まだキカイに勝てますぞ!












デービッド・アトキンソン 新・観光立国論
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