少佐の記憶-Memoirs of a major-

アクセスカウンタ

zoom RSS 岡田美術館 ―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち

<<   作成日時 : 2016/12/30 14:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

画像


 今年の3月以来になるのか。(何度も書くが)東京都美術館での悪夢を払拭するために改めて若冲を鑑賞に来た。言うほど若冲多くなかったけど(ボソッ)

 と、その前にCM(爆)←(爆)とか書く人ももう見かけなくなったなあ…



 秘密兵器双眼鏡! てってけてってってーて〜て〜♪ (ドラえもんが道具を取り出すノリ)
ネットを徘徊していて見つけた、美術館巡ラー(そんな言葉があるのか知らんけど)にむちゃ評判の良い双眼鏡。

 これまで単眼鏡をたまに使っていたのだが、やはり片目だと視野が狭いし疲れる。また片手で持つとどうしても手が震えたりする(歳のせいもあるのか??)のでそれ程使わなくなっていた。でもガラスケースなどに入っていたり、絵からやや距離のある作品を細かいところまでじっくり見る時など何かしら道具があったほうがいいかなあとは最近思っていたのだ。

 岡田美術館でデビューだぜ。…試してみるとなるほどすごい、肉眼ではわからなかった詳細が実にクリアになる。ある意味顕微鏡みたい。シニアグラスも不要だぜ!(持ってないけど) 以下その辺を踏まえての鑑賞記。

*岡田美術館ってスマホとか持ち込み禁止で、入場前に金属探知機通らされる。毎回あれ鳴るんだが、ほとんどそのまま通してくれる。お客さんにそんな無茶は言わんだろうけど、形だけなのかなあ? ちなみに双眼鏡持ち込みはOKなようだ。


画像


伊藤若冲
《孔雀鳳凰図》 江戸時代 宝暦5年(1755)頃
 この作品は特設会場ではなく2Fにあった。以前《深川の雪》が飾ってあったところだ。別格扱いなのかな。「80年ぶりに発見された!」との触れ込みである(そんなんばっかだ)。またあの(悪夢の)若冲展に来ていたものらしい。ほとんど覚えてないわい。ってか思い出したくもないぶつぶつ。

 二枚一組の作品ということだろうか。左に鳳凰、右に孔雀が描かれる。鳳凰の羽には♥が踊っているのがおしゃれでラブラブな印象を受けて微笑ましくなる。まるで東方仗助のクレイジー・ダイヤモンドか、ONE PIECEに出てくるボア・ハンコックのメロメロ甘風じゃないかw。もちろん今の我々にそう見えるだけで、ハートマークなんて(恐らく現代の意味では)知らなかった当時の江戸の人達の心にはどう映ったんだろうか。

 孔雀の方は解説によれば、不思議な羽の着色は絹の地の色を敢えて塗らずに残す事で生かした(いわば抜き文字の)工夫があるという。今見るといい具合にクリーム色だが、描かれた当時は絹もまだ純白だった可能性もある。そもそも孔雀自体それほど実物を目にした人はいなかったかもしれないな。

《梅花小禽図》 江戸時代中期
 これは東京での展示にあったのをかろうじて覚えていた(でも本物には近寄れずパネルでだったよ…)。透き通る梅が美しい。おしべとめしべも精密に描写されている。梅の花はこことかこことかで山ほど見てるのでその正確さがとてもよくわかる。鳥さんも、メジロの目の周りとか、あるいは舌がチョロっと出てるあたり細かいね(これも双眼鏡効果でわかったこと)。
 こうしてみると、若中というおひと、観察目とそれを芸術的に異化する着想と技法に長けた人であったことが知れる。


尾形光琳
《菊図屏風》 江戸時代前期
 琳派の大親分光琳である。こりゃすごい。まず絵の具をたっぷり使ってもこもこした菊の花が最中みたいだ。美味しそう。全般な躍動感は鈴木其一の「朝顔」に通じるところもあるかな。生き生きとした緑と紫蘇の葉みたいに黒っぽい葉のコンストラストはそれに付いてる花は違いがないようにみえるので、同じ種類の菊のネガポジ表現ということか。更には明暗の生と死のツートンカラーだろうか。
 これ今回の特別展の一品としてではなく、さりげなく常設展示されていたが、去年の琳派展の目玉のひとつだったのね。




大橋翆石
《虎図屏風》 明治時代
 実は今回いちばん印象に残った作品である。これは異彩を放っていた。サファリパークもビックリ。だってそこにトラさんがいるんだもん。一休さんが屏風から追い出しそうな迫力どんなんだよ。毛並みがCGアニメのように凄くリアルだけど、ある部分はボケさせたりとカメラのレンズ的な写真的表現に見える(昭和20年以前に!?) その一方で敢えて細かい筆致で描き込まず単調な黒ベタで済ませ鑑賞者の想像力に委ねたり、絵画的技法も駆使しているのが興味深い。
 むむ、大橋翆石何者だ? ぜんぜん知らない人だったけど、「なんでも鑑定団」で査定されたりもしていたのね。






 例によって足湯に入って次の目的地に移動した。途中なんと雪がチラついた…。ますます深まる風情であった。










あ、与謝蕪村についてまったく触れなかった…(爆)


与謝蕪村の小さな世界 (中公文庫)
中央公論社
芳賀 徹


Amazonアソシエイト by 与謝蕪村の小さな世界 (中公文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
岡田美術館 ―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち 少佐の記憶-Memoirs of a major-/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる