少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS 「セザンヌー近代絵画の父になるまで」(ポーラ美術館)

<<   作成日時 : 2015/08/23 13:48   >>

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 来館するともらえるスタンプカードの日付印が一部滲んでいるのは道中気付いていた。予想通り受付でちょっとすったもんだした。二年内にスタンプが4個貯まれば招待券プレゼント!のシステムだから、美術館側も「ちゃんと期限内に来たんだろうな?!」と必死である。

 こんなのいわゆる販促費なんだから大目にみてやったら?と思ったがこちらが決めることでもない。お姉さんが二人がかりで「はて何日の日付でしょうねえ?」と首を傾げている。埒があかないので、証拠にここを訪問した自分のブログ記事でも見せようかと思ったが、覇王色の覇気をさりげなく発動したら収まった(?)。無事招待券ゲットだぜ。

*念のため調べてみたが、
2014/5 「モディリアーニを探して -アヴァンギャルドから古典主義へ-」

2013/9 「モネ 風景をみる目」と「未発表作品 世界初公開 レオナール・フジタ」

 ちゃんと来てるぞ(笑)。最初のスタンプは(すでに印刷されていて)日付が押されないので、事実上二回目の訪問からのカウントなのだ(ってことでいいんだよね?)。


 それとは別にひとつ残念なことも。想定内のことでもあったがセザンヌ作品は例の大涌谷警戒レベルが引き上げられたことから展示されるはずだったものが間引きされてしまい、「ちょっぴりのポーラ所蔵セザンヌとその仲間たち作品」に展示内容が変わっている。どっかでかで聞いた手口だなw。

 また震災の時みたいにフランスあたりが渋ったのかなと思ったが、HPでの詳細を見たらみな国内にある作品だ。まあ万が一の時にはさすがのポーラさんも責任取れないだろうしね。


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《ラム酒の瓶のある静物》 1890年頃
 例によってセザンヌ独特画面全体の歪みについて解説される。果物の並べられた台は絵の通りに再現すれば斜めっていて、実際にそのように模型を作ってそれぞれ置いてみると全ては崩れ落ちる…の説明がわざわざCGまで制作してされていた。

 乗せられた小物の内、瓶への画家の視点は横から水平に、果物への視点は俯瞰的。二つの視点が入り混じり、まな板みたいな台座は右から左にねじれてる。またすべての果物がこのように見えるには台は後ろからせり上がっていなければならない。

 こうした多角的視点は「後のキュビズムに繋がる!」とべた褒めなのだが、不遜な私としては "だからどうした感 ┐(´∀`)┌ヤレヤレ" しかない。画家が、描く対象を自分の都合で捻じ曲げること自体は昔から普通に行われてきた事だ。単純にデッサンが下手なだけじゃないのか(そんなことはありません)。

 セザンヌは塗りの画家。線の画家でも空間構成の画家でも動きの画家でもない。物の形よりも美的対象物が美であるためのイデアを深く深く追い求める。自分の塗を優先したいがために、台座くらい歪ませても構わんという姿勢から好きに変えてるだけで、キュビズムに続かせる計算は果たしてあったのか? むしろ個人的にはマーク・ロスコの方にセザンヌ的なものを感じる。

 キュビズムに対するセザンヌ自身の論評とか残っているのかな? 何をもってキュビズムの始まりとするかは諸説あるだろうが、まずは《アビニヨンの娘たち》1907年 だろう。セザンヌは1906年没だからたぶんこの作品を見れてはいない。見ていたらどんな感想を漏らしたことだろうか。

 ピカソがキュビズムに進んだ理由はわかる。彼の絵の中には最初期の「青の時代」から複数の方向性がある。視線、歩み、ポージング、重力(空気?)。それらをもっと立体的に表してみたいと次第に画家が思い始めるのは当然の帰結だ。


《アルルカン》 1888-1890頃
 贅肉のない理想的スタイル、凛々しい立ち姿、骨格から正しく描かれてる見事な均整と安定感。静物の様に転げ落ちそうなところは全くない。セザンヌ、やればできるじゃないか!

 …この絵、実は最初ピカソかと思って見てた。ピカソはむしろセザンヌのこうした所を見逃さずに自分の作風に取り入れている。さすがワシが見込んだ男。って何様だよ?

 絵の中ではアルルカンさんの上下(帽子と靴)が切れている(これぞセザンヌ主義)。解説によればアルルカン帽子は三日月形をしているらしい。調べたらフランス語のアルルカン(Arlequin)は英語だとハーレクインなんだな。それは知らなかった。


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