少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS ホキ美術館で小尾修さんの絵を見てきた

<<   作成日時 : 2015/05/03 15:19   >>

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 GW突入である。みなさまいかがお過ごしでしょうか? 私は例によって特に旅行などする習慣はないので普段あまり行けない美術館に遠出した。といっても千葉県だよ。それでも最終目的地に辿り着くまでなんだかんだで3時間もかかってしまう。


 まずは土気にあるホキ美術館。ほぼ3年ぶり。あの時はマリーンスタジアムでのビーチ・ボーイズのコンサートとかに合わせて行ったんだっけ。


 相変わらず超絶技巧作品の数々。風景や静物よりもやっぱり人物画に惹かれるね。写真には出てこないその人の味が出てくる(描いてる方も当然そう意識しているだろう)からだろうか。久しぶりに生島博さんの《5:55》も見れた。場所変わったね。やっぱりいいなこの絵。


 そんな中、今回ふと目に留まったのが小尾修さんという画家。前回来た時展示されてたのかな?

《跡|Traices》(2010年)
 あまり人の住んでいる気配のない板張り床の家の中。なぜか左の窓にあるアルミサッシの枠に妙なリアルさを感じた。部屋には裸婦が伸びをするような格好で立っている。裸婦の前にある革張りの折りたたみ椅子には白とオレンジの百合の花束。部屋の青いドアは半開きになり次の部屋そして出口(と思われる)扉がかいま見える。
 左からの光はフェルメールだし、部屋の奥にまた部屋というのは(フェルメールに影響を受けたという)ハンマースホイ。この美術館に飾られる写実絵画はたまたまなのかみなフェルメールっぽい(《5:55》もそうだよね)。この作品も例に漏れず。同時代の画家たちが不思議にモチーフや方向性が似ていくのは世の常なのだろうか。
 しかし私がこの絵をよくよく見ている内に頭に浮かんできたのはベラスケスの《ラス・メニーナス》 (1656) だった。裸婦の後ろに素描の同じ女性の絵が飾られている。青いドアの右には (最初小さな鏡に写っているのかと思った)ちいさなポートレート写真。この3枚はどのような関係にあるのか。題名からして「跡(しかも英語は複数形)」なのだから、思い出ということか? 小さな写真はよく見ると構図がおかしい。見切れている縦長の写真フレームの比率が縦長すぎる。右側に続きがあるはずだ。女性の顔はちゃんと収まっているので横に誰かいるのだろうか。
 花も添えてあるし、女性が思い出の中の造形であれば伸びをしているような姿はむしろベッドに横たわっている姿なのかも知れない。そんなこんな考えているとラビリンスにはまるようだ。答えの出ない謎の《ラス・メニーナス》のように。

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 私の解釈などきっと邪推もいいところだろうが、少なくとも画家はかなりあれこれ考えて絵の中に詰め込んでいる気がする。まだまだ全然現役の方なので、HPとかお持ちかなとググってみたら、画家にして妙に書き込みの多いブログを開設されていた(笑)。絵の印象と変わらない文章だよ。
 しかしネット駆使されている方だったら、こんな適当な鑑賞日記書いてるの見つけられて「ぜんぜんちげーよ」とか怒られそうだな…。

 小尾さんの作品は今回他に3枚出品されていた。その一つ《画室|Painting studio》(2013)の女性モデルは《跡|Traices》と同じ人じゃないかな。ファニーフェイスとまでは言わないが、写実の人は理想的な正統派美女というよりも個性の際立っている人を使う傾向があるようにも思う(って、奥様だったらどうしよう…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル)。
 この《画室|Painting studio》では美の理想であるギリシャ彫刻とモデルを対比させている。

 普段見るのは過去の巨匠たちばかりだから、気に入った画家が現役で自分と同時代を過ごしているというのは不思議な気分だ。手の届く内に一枚買っておこうか。それでも無理だな…w。








このへんでガマンしておくかw

小尾修画集 痕跡
芸術新聞社
小尾修


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