少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS <遊ぶ>シュルレアリスム ―不思議な出会いが人生を変える―(損保ジャパン東郷青児美術館)

<<   作成日時 : 2013/08/04 21:25   >>

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 いつもあんまり期待して行かないのだけど、出てくる時には大満足な企画展の多い損保ジャパン東郷青児美術館(なんか親会社の合併により名前が変わるかもらしいんだけど)。今回はシュルレアリスムである。昔は好きだったが最近はもうSFのように「時代に追いつかれた」せいか、あまり食指の動かないジャンルに成り下がった気がする。


《回顧された女性の胸像》 1933年
 うーむ、ほれ見ろ。最初に飾られたのはまるで中二病の作品だw。ダリ制作のブロンズ像。お姉さんの頭にフランスパンなんか乗っけてんじゃねーよwww。ほとんどガキの遊び。実際遊びの要素は強かった。当初シュルレアリスムのキーワードは「遊び」と「オートマチズム」だった。なんぼカッコつけたって、要するにダイスを転がすすごろく遊びと大差ない。
 ちなみに今回飾られているのはリメイクらしい。ダリが作ったオリジナルはフランスパンが本物だったのでピカソの買ってた犬に齧られてしまったそうな。これもハプニング!と喜ばれたんだろうな。


《甘美な死骸》 1933年頃 ブルトン、タンギー、エルンスト
 アンドレ・ブルトンとその仲間たちによる共作。5W1Hみたいなのをカードにしてバラバラに皆で出来事を書いて、支離滅裂な文章にする遊びの絵画版だったらしい。これも子どもが好きそうな遊びだ(言葉の遊びの方は私もやって記憶がある)。今見るともう「だから何?」だが、後の偉ぶった抽象画家たちの態度よりはまだ遊んでる分、好感が持てるな。


《L.H.O.O.Q.》1919/1964年 マルセル・デュシャン
 まだ続く中二病。モナリザにヒゲのいたずら書きを加えた複製画というだけらしい。後に《L.H.O.O.Q. shaved》 という "髭を剃った後" も制作されているらしい。…ってそれ普通のモナリザじゃんか! ピカソの新古典主義作品の様に、「一周回ってる」って事が肝要なんだろう(ほんまかいな)。


《ドラ・マールの肖像》 1937年 パブロ・ピカソ
 お馴染みピカソの福笑いみたいな肖像画。不思議なリアリティーを持っている。目も鼻も変な位置にあるのに、局面局面で個々の位置関係やバランスが合っているからそうなるのだ。これをヘタウマという(のか?)。いずれにしろピカソの記憶の中のドラ・マールの集合体はこんな混沌とした姿になるのだろう。


《広場での二人の哲学者の遭遇》 1972年 ジョルジョ・デ・キリコ
 キリコの絵でも汽車がよく描かれる。今の我々からすればノスタルジーだが、彼らからすれば最先端の技術だったはずだ。蒸気機関は産業革命の象徴。ただし、この絵は1972年制作だからもう最先端技術ではなかったか。まだ普通に現役の交通機関で、ノスタルジーまでにもいかないんじゃないか。どうした気持ちで入れていたんだろう。


《三角形の時間》 1933年 サルバドール・ダリ
 今日はのっけこそ中二病の旗手だったが、ダリのテクには恐れ入る。この企画展で見れてよかったと一番思った作品。浜辺の空の慎重なグラデーション。覗きこむ構図からちーっちゃく人物も配している芸の細かさ。歪んだ楕円形の石を乗った三ケ所の塚(?)はなんなのか(あ、さっきのフランスパンと同じか)。こんな建物どこかで見たなと思ったら、浅草のウ○コビルか(笑)。

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