少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS 小布施 2010(北斎館編)

<<   作成日時 : 2010/05/06 16:39   >>

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 北斎がその晩年、高井鴻山との親交により長く逗留し、いくつもの円熟作を残した地が小布施である。先に見た岩松院の他、村の祭屋台に描いた鳳凰図がここ北斎館に収められている。他にも貴重な肉筆画を多数所蔵。私にとっては長年憧れた聖地のような場所だ。


 おいそれと気軽に入れるような所ではない。まずは腹ごしらえ(?)。典型的な観光地のそば屋なんだけど…普通にうまい。長野恐るべし。
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 昔来たときもGW中だったと思うのだけど、ずっと観光客が多い気がする。前景を撮ろうとしたら、ちょうど、かの「神奈川沖浪裏」の大波のように覆い被さってきた。せっかくなのでそのまま掲載。紳士さまだか淑女さまだかわかりませぬが、ご協力ありがとうございました。
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 入館。まず、鳳凰図の下絵が目に入る。岩松院にあったもの(それ自体コピーだと思うが)と同じかわからないが、下絵には方眼の升目が打ってある。全体をピースに分割することで天井絵として拡大しやすいようにという工夫らしいが、完成品は必ずしも下絵の通りに描いてはいないからこれはちょっと疑問を抱く。やっぱりさしもの北斎も緻密に計算して絵の構成(バランス)を試行錯誤していたのではと推測する。浮世絵なんかで放物線上に人や物を配置した工夫は有名だし。


 嫌いじゃないけどどちらかといえば興味の劣る浮世絵の展示はさらっと流し、肉筆画のコーナーへ。実はそれほど展示数は多くない。

 入り口近く並べられた桜となんかの木(もう一個忘れた)。これはまったく西洋画のデッサン。これも洋画研究の跡だろう。

 美人画も数点。私は和服の模様などちっとも詳しくないが、どれもものすごいセンスいい柄のような気がする。和服のデザイナーとしてだけでも後世に名を残せたのではなかろうか。

 北斎の描く風景画、花鳥風月、美人画、魚介、妖怪、春画(笑)どれも超一流。作品数もべらぼうに多い。奇跡の画家としか思えない。偶然だがこの日のNHK日曜美術館が北斎特集。帰宅後ビデオ鑑賞した。解説の河野元昭さんが「多産だからこそ質も上がった」みたいな事を仰っていた。作品をあまりに多く出す人はやがて才能を使い果たし質が薄まるのが一般的なのに。思うにそれは「描かされたか」「描いたか」の違いだろうか。「七十を越えて猫一匹満足に描けない」と嘆いたと言われる北斎。世間の評判とは無縁に自分の究極の作品を常に追い求めていた。筆の枯れる間などなかったのだ。


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「富士越龍」
 北斎の絶筆と言われている作品。富士を越え黒煙と共に天に昇る竜を描く。単眼鏡で覗いた竜の瞳はどことなく寂しく見えた。


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「傘風子図」
 とある地元製菓メーカーさんの玄関前に飾られる。元は20センチ角の陶版らしい。国芳の奇想も良いが、やはり私は北斎だな。



<おまけ>
 帰りの新幹線の中、なにげに Twitter 確認したら リサイクリちゃん(@risaikuri)なるキャラからフォローメッセージが入っていてびっクリした。町おこしのキャラだね。botではないようだ。私が小布施編の宣伝ツイートでクリクリつぶやいていたのは彼(彼女?)に敬意を表してである。一旦フォロー返ししたんだけど、あっという間にクリちゃんのつぶやきでTLが埋まったので、慌ててリムーブしちゃった。ごめんね〜、小布施の事を思い出す度、直接チェックするからw。

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生渋栗
バウンディ
2010-05-26
川口義之with栗コーダーカルテット&渋さ知らズオーケストラ


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
そうなんです,絵を描く際,升目に当たりをつける
手法,これって絵描きなら誰もがとる手法なんです.
そんな,難しいテクニックやデッサンなども必要
ないと思います,ただ,細かい部位などは多少なり
の描写力が必要とされますが、私は殆ど独善的に
描いてます.
yoshito
2010/05/06 19:54
yoshitoさん、素人の適当なつぶやきにコメントありがとうございます(^^)。またお気軽にお立ち寄り下さい。
少佐
2010/05/06 20:44

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