少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS ポーラ美術館「肖像の100年 ルノワール、モディリアーニ、ピカソ」

<<   作成日時 : 2009/06/06 20:05   >>

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 頑張った人にはご褒美がいる。休出した人には代休がいる。という訳でまた平日休みで箱根に来た。ゲージツと温泉の贅沢セットだ。6月5日金曜日。生憎の雨。でもおかげでより風情が増すというもの。ポーラにカメラを携えて訪れるのは初めてということはもう二年ぶり以上なのか。過去記事に寄れば最後に行ったのは06年の9月の様だ。

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 小田原から箱根登山鉄道でえっちらおっちら。この時期に来るのは初めてだったかも。沿線にこんなに紫陽花が咲いてるとは知らなんだ。ライトアップの特別列車もあるらしい。

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 でも走りながらじゃ写真は難しいかも。



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 強羅からバスで十数分。入り口の外観はこんな感じ。地下も含め四階建て。前の記事で書いたようにガラスのピラミッドからエスカレーターで下る。帰り際、観光客が受付前で(確認の上)記念写真撮ってたから、1F(受付とレストランフロアー)は写してもよかったみたいだ。次回撮るか。

 今回の企画展「肖像の100年 ルノワール、モディリアーニ、ピカソ」。これほんとにあるのよ。借りてきたんじゃなくて、ここの持ち物だというからスゴい。世のお姉様方の美肌に尽くした収益がこうしてより美しい芸術に結実するかと思うと感無量である。

 紙ベースの「作品リスト」は用意されていない。がっかりだが、HPにデータが全部出ていたので許す。ってか凄く便利だ。他でも見習って欲しいな。


エドゥアール・マネ
≪ベンチにて≫ 1879年

 企画展会場の最初に飾られる。ここは壁に掛けるのでなく、ちょうど指揮台の上にスコアが載せられるような角度で斜めに立てかけられている。

 若い貴婦人の横顔。カンバスの上にパステルで描かれている温かみのある色調。マネが好んで取った画法。横を向いたモデルの瞳と頭部の形が相似形をなしているのはねらいかな。とにかくマネはかっこいいよ(酷い感想)、と感心していると後から来たお姉様方が、

 「あらま、きれい! 自画像かしら?」

 お嬢さん(みのもんた風)、マネは男性ですよ。それに、そういえば横顔を描いた自画像って見たことない気がする。

 「(画中に)サインはある? ないの?」

 (意味がよくわからなかったけど)ゲーノージンやブランドデザイナーじゃないんだから、そんなもんどうだっていいでしょ。

 場所柄、ここは純粋に絵を見たくて来る人たちばかりでなく、箱根観光のついでに「美術館にでもいくっぺか?」のノリで来る団体さんも多い。

 「ねえねえ、(昨日の?)チヂミに何を付けて食べた?」
 「ポン酢よ」
 「あらポン酢も合うのねえ」

 あのね、絵を前にどーしてチヂミの話を延々し続けるのでしょうか?? ま、まあ私もチヂミ好きだからいいんだけど…。


エドガー・ドガ
≪マント家の人々≫ 1879-1880年頃
≪ルアール夫妻の肖像≫ 1904年頃

 ひそひそ話をしている人たちに目が行く。≪踊り子≫で知られるようにどっか、物語性というかこの後何が起きるのかな?みたいな含みを持たせるのが好きな人だ。


クロード・モネ
≪散歩≫ 1875年
 前に観た≪日傘の女性≫系列の作品か。

≪バラ色のボート≫ 1890年
 光の変化による色の移ろいを生涯追い続け、浮世絵みたいに大胆な(デフォルメ)構図にはそれほど執着していなかったようなモネだが、この作品はボートから伸びる長ーいオールが目を引く。ってか長過ぎね?


レオナール・フジタ (藤田嗣治) ≪オランダの少女たち≫ 1955年
 藤田作品もけっこうな数が置いてあるらしい。ここに出てくる少女は藤田独特の半魚人っぽい風貌をまだ完全にはしていない。少女達が身につけているのは最初ロシア風?かと思ったらオランダの民族衣装らしい。一人一人図柄が違う。そうだよね昔は子供の服はお母さんたちが自分で縫い付けたものだ。なんだかひどく懐かしく思えた。


 ここはエコール・ド・パリの画家たちの作品のコレクションも多い。近年再評価が高まっている画家たちだけに、比較的早い時期にこれらを収集していたのは先見の明があったんだろうかね。シャイム・スーティン、ジュール・パスキン、キスリングの貴重な作品が観られた(私はあんまりピンとこなかったが、この中では素朴な作風のスーティンに一番よい印象を持ったかな)。
 なんて偉そうに言ってるが、彼らの名前は先日の『エコール・ド・パリ殺人事件』で、スッチーだのパツキンだのイカリングだのいうバカ警部のオヤジギャグで覚えたものだ。とするとそれなりに役に立っていたのだね。…なんか悔しいな。


 豪華絢爛たる展示だが、モディリアーニとピカソはまた別格だった。

アメデオ・モディリアーニ
≪婦人像(C.D.夫人)≫ 1916年頃
≪ルニア・チェホフスカの肖像≫ 1917年
≪ルネ≫ 1917年

 ちょくちょく出稼ぎに行ってるのか、国内の展覧会あちこちでこれらの絵を観ている気がするのだが、まあいいか何度観ても。≪ルニア・チェホフスカの肖像≫の白いブラウスが特に印象深かった。これは同じモデルで黄色い服を着た別バージョンがあり、≪扇を持った女、ルニア・チェホフスカの肖像≫とされているようだ。


パブロ・ピカソ
≪通りの光景≫ 1900年
 いわゆる「青の時代」直前の作品。パリ(?)の雑踏を歩く男をカメラで一瞬捉えたような臨場感がある。男の表情はどこか不気味で、悪魔か死に神のように見える。

≪海辺の母子像≫ 1902年
≪母子像≫ 1921年
 共に「青の時代」、「新古典主義時代」の代表作だろう。息も絶え絶えな(?)「青」のお母さんと「新古典」の力強い母親像は実に対照的。オンナは怖い…。

≪帽子の女≫ 1962年
 最晩年に近い作品。奇抜な色使い、奇怪な表情、魔法に掛けられたような不気味さシャランラ。

 前回来た時、これらの作品もみんな観ていたはずなのだが、さっぱり覚えていない。まだピカソのことよくわかっていない(いまでもだけど)頃だったからな、と言い訳なんかしていいわけ?


おまけ:レストラン「アレイ」のAコース

 美術館にはカフェとレストランが入っている。めちゃ高いけど。

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 ミネストローネとグリーンサラダ。


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 メインの魚料理。鯛だったかな。皮はカリッカリに焼かれていて香ばしい。トマトソースで。スパイスが利いていて、ちょっとカレーっぽかった。

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 ガルニはマッシュポテトとミニトマトとブロッコリー。


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 ブレッド&バター。


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 食後のコーヒー。以上(-_-)

 味も雰囲気も給仕のサービスも悪くないが、量までお上品にしなくてもいいのではといつも思う。足りないよ〜。


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強羅公園編へ つづく)












ピカソと恋人ドラ―パリ1940‐50年代の肖像 (20世紀メモリアル)
平凡社
ジェームズ ロード

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
代休、いいなあ・・・
先週は土日出勤、今週は疲労困憊でしたよ。代休は取ったことになってるけど、結局休めずサービス出勤(泣)

ポーラ美術館、知らなかったんですが結構な規模ですね。印象派は大好きなんで(日本人やな〜)、ドライブがてら行ってみたいと思います。紫陽花の季節のうちに行ければ・・・♪
彩季堂
2009/06/07 08:12
労働者諸君、しっかり働いてくれたまへ!(刺されそう)
箱根はよいですよ。一ヶ月くらい山ごもりしたい。いつの日か別荘でも持ちたいなあ…。
少佐
2009/06/07 17:50
>でも走りながらじゃ写真は難しいかも。
あはは(^o^)
私も同じような写真になった。

先月芦ノ湖山のホテルのツツジを見に行ったときに、このポーラ美術館のポスターが貼ってあって、いいなぁと思ったけど行けませんでした。。

あっ!
記事には関係ないですが、あの木イチゴ(少佐さんが教えてくれた)食べたら美味しかったよん♪♪
おのこま
2009/06/12 17:32
おおっ、例の千鳥ヶ淵付近のあそこですね!(すっかり名前忘れてる) そうか食えるのか。捨て身の実験ありがとうございます今後も毒味担当お願いしちゃおうかな!?
少佐
2009/06/13 22:50

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