少佐の記憶-Memoirs of a major-

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help RSS 『白昼の死角』(高木 彬光)

<<   作成日時 : 2005/02/12 21:25   >>

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 家に20年くらい転がっていたのを読んでみた。昭和の名作の一つ。角川で映画化されたので記憶に残っている人も多かろう。颯爽とした経済小説ってなイメージが残っていたけど、いざ読んでみたら印象がかなり違った。申し訳ないがリアリティをみじんも感じられなかった…。主人公はガキっぽいし、もうちっとありそうなウソを作って欲しかった。私も手形のしくみくらいちっとは知っているから余計にそんなことあるかいなといちいち気に障った。ただ、これはいわゆる「ヤミ金」を描いた小説でもあり、貸し渋りの現在もっとも元気のいい金融機関であることから逆に身近に感じてしまうのは皮肉なもの。
 主人公は、天才天才と称えられる割には所詮パクリ屋みたいなケチな商売してるし、巨万の富を築いてもなんだかあんまりいい生活送ってるようにも見えず、オンナも商売女みたいのしか捕まえてないし…。終盤結核にかかっていることが判明するのだが、主治医が警察に逐一経過を教えている(!)。おいおい、医者の守秘義務はどうなっているんだ! で、最後悲劇に終わるのかと思ったら、死なねーし(笑)
 日本が終戦直後から徐々に立ち直ってきた時代を懐かしむ向きにはちょうど良いかも知れない。

 映画もやっぱり角川映画だったな、って感じみたい。
http://home.f05.itscom.net/kota2/jmov/1999_02/990233.html
白昼の死角
白昼の死角 (角川文庫 緑 338-25)

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