少佐の記憶-Memoirs of a major-

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zoom RSS 『だめだこりゃ』(いかりや長介)

<<   作成日時 : 2005/01/07 23:01   >>

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 考えてみればコメディアンの自伝で笑かしてくれるものはほとんど無いように思う。このいかりや長介自伝も荒井注へのリスペクト溢れる弔辞から書き始められる。長さん曰く、トリスのおじさんに似たピアノの弾けないピアニスト。初期ドリフターズを引っ張った(今にしてみれば)伝説のコメディアンだった。単行本には彼との最後の仕事になったフジカラーのCM「七福神」の記念撮影写真が載せられいる。ドリフの‘6人’が七福神のコスプレで田中麗奈を囲む。その中で懸命に笑顔を作る荒井は生気を感じられず、見るのも辛い(その後長さん最後のテレビ出演となった「ドリフ大爆笑」で同様の表情を見つけることになるのだが…)。
 ドリフはもともとそれほど才能溢れた集団でもなかった。初期ドリフターズがドンキーカルテットに分裂した危機的状況に急遽かき集められたメンバーに過ぎなかったという。ドリフよりも演奏やコント演技が上手なグループは山ほどあっただろう。長さん自身は当初成功要因の一つをメンバーのキャラクター付けと見ている。権力者いかりやに相対する4人。我が道を行く荒井、インテリの仲本、ぽーっとした高木ブー、そしていじめられ役で観客の同情を引く加藤茶。クレージー・キャッツにはこうした役回りが実はなかった(あったにしても人々の記憶に残っていない)との分析をしている。
 毎週行われる全員集合のコントは緻密な計算のもとに設計されていたのが意外だ。お馴染み「志村!うしろー!うしろー!」の声は演者が出のタイミングを計る絶妙のキューになっていたとは気づかなかった。志村の天才もさることながら長さんの強烈なリーダーシップがドリフをあそこまで成長させたことに異議のある者はいないだろう。
 実父の死を告げてこのエッセイは終わる。大往生を遂げたという周囲に、そんなことあるか俺は辛くて堪らないとこの人は本気で怒っている。どこまでまじめな人だったんだろう。
だめだこりゃ―いかりや長介自伝
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